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ボーディングスクール留学 留学生の推移2

<昨日のブログに続きます>
70年代から世界のマーケットに注目したアメリカボーディングスクールの留学生の受け入れについて述べていますが、6年くらい前から、中国人留学生が、ボーディングスクールに殺到しています。
それまで、生徒減で悩んでいた中堅以下のボーディングスクールは、このチャイナバブルに飛びつき、ESLクラスのある学校は、中国人留学生の数を倍増していきます。今まで、ボーディングスクールが経験することのなかった一国からの留学生激増に経営側と現場教師との間には多くの議論や葛藤があったと思います。その結果として、Winchendon Schoolのように全生徒数の半数以上が中国人という異常事態も発生したわけです。
一方、テンスクールズやランク4のESLのないボーディングスクールへの中国人留学生も増えています。すなわち、広大な国土と人口を持ち高度成長期にある中国においては、それだけ留学生のバリエーションも豊富だということです。その点において、日本と韓国のバブル期のアメリカボーディングスクールへの生徒
増加よりも中国は圧倒的な迫力があり、ボーディングスクールへのインパクトもかなり大きなものであると思います。
特に、テンスクールズへの合格は、英語力はもちろんのこと、それまでの学業成績、さらに体育、芸術における能力特性など、自国の大学入試なみの力を持っていないと難しいのですが、その難関をクリアする多くの生徒がいるところが、今の中国を象徴するようなパワーを感じます。
これから、この中国パワーがボーディングスクールの世界でどれほど続くのか、まだ解りません。ランク3の学校やスモールボーディングスクールへの留学生は学校側の中国人生徒の受け入れ制限がかなり厳しくなりつつあります。10年ほど前までは、留学生の全体に占める割合は10%くらいが理想とされていましたが、現在は20%くらいまでになっています。
ほとんどのボーディングスクールがそれぞれの国の受け入れ比率を決めていますから、中国人の入学に関しては、同国からの志願者が競争相手となりる反面、日本からの留学生の合格は、人種バランスから考えて有利です。
ボーディングスクールは、明らかにこれからも生徒の国際化を促進します。それが学校全体に良い影響を及ぼすからです。自国の文化を他国に紹介するということが、10代からできることが、どれだけ彼らの将来に大きな影響を及ぼすか、それを体験した人であれば、すなおに肯定できるはずです。
グローバルという社会の流れに、中等教育期間中に乗ることができれば、今までとは 違ったあらたな世界が見えてくると確信します。

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