中学高校留学 - 英語力伸展法
<前日のブログに続きます>
ボーディングスクールへの留学を考える際、頂点にある学校を見て、環境、施設、生徒、そして学校職員など、その実際を確認して、そこから「今」やるべきことを考える、というのが昨日のブログの主旨です。
テスト結果がほぼすべてといえる偏差値を中心とした試験対策教育から
離れて、勉強だけでなく、スポーツ、音楽、絵画、演劇、ダンス、動画など、
そこで学ぶ生徒たちが、興味を持てることも追求するという総合教育、
あるいは全人格形成のための基礎教育機関を見ることは、
必ず何らかの衝撃を学校訪問したご家族にもたらすことでしょう。
「見ただけではわからない」、「見学するのと、入学は全く別のこと」、
「勉強は中身が問題なのであり、環境、外見、施設などから学習の本質がわかるわけながない」などの批評、批判があるかもしれません。
しかし、明治維新を達成した日本の指導者たちは、
例外なく欧米から知識や技術を学んでいます。あるいは、意欲的に
日本よりも進んだ文化を理解しようと必死でした。
それは、多くの場合、彼らが実際に見た欧米文化や文明にショックを
受けたからではないでしょうか。
同じようなことが教育の世界で言えるのではないかと私は思っています。
日本の大学入試というシステムは明治時代から基本的には
変わっていないと思います。要するに年に1回の試験の結果で
すべてが決まるという考え方です。
その試験が、共通一次、センター試験、あるいは各大学が独自で実施
であっても、年に1回のチャンスという事実は変わりません。
ある東大出身の人にその勉強法を尋ねたところ、
勉強量のピークを大学入試に合わせることができれば受かるという
主旨のことを言われました。
確かに、大学入試のために、膨大な学習量をこなして、
それを試験に一点集中して良い結果を出すわけですから、
がむしゃらに勉強して、どのような問題にも対処できる能力、技術を
身につけなければいけません。しかし、そのために、自分の個性、特性、
好奇心などをすべて犠牲にして、10代の数年間をひたすら、
学習のために費やしても、それが豊かと言えるかどうかです。
ボーディングスクールを見るということは、
必ず、見た人に勉強のあり方、生徒のあり方、教える人のあり方の新たな
概念を吹き込むと思います。すくなくとも、学校訪問に同行した家族は
ほぼ例外なしにボーディングスクールの教育に衝撃をうけて、
その後に熱烈なファンになります。
標題の英語力伸展法ですが、こんな学校で勉強したいという気持ちが、
本人のやる気に火をつけることを私は願っています。