ボーディングスクール留学-留学開始2
留学して間もない生徒たちにとって、日々の生活は自分との戦いかも知れません。
授業の進め方が日本とは全く違って、とにかく日本の授業のように、
40人の生徒の中で埋もれるということはできません。
ひとクラスはたとえ多くても15人くらいですから、黙ってやり過ごせません。
また、グループワーク、テーマを決めての取り組みなどでは、
好むと好まざるとにかかわらず、他人との意見交換が求められます。
「どうしたらいいのか」と留学生は考えるしかありません。
先生は、「解らないことは、質問しなさい」というけれど、
何をどう質問したらいいかということは、教えてくれません。
日本では、試験に出るところは、先生が板書してくれ、試験のための
準備さえおこたらなければ、ある程度は遊んでもいられましたが、
ボーディングスクールでは、評価は試験の結果だけではありません。
日本でやっていたことが刷新されて、新たに自分を考え直す必要があると
思えれば、その人の留学はその時点で半分はオーケーとみていいと思います。
あとの半分は、本人の努力いかんによるわけですが、それを決定づけるのは、
正しい人間観や、正しい世界観を彼らが築けるかによると思います。
それらは一生をかけて築くものであるともいえますが、
ジュニアボーディングスクール Rectory SchoolのESLクラス
それだからこそ
その原点、起点をどこにするかという意識が重要ではないかと思います。
「正しい」という定義はとても広範に及びますし、それは理屈では解っても、
実践するとなると、簡単にはいきません。しかし、10代の半ばの生徒たちは、
成人した人たちよりも、現状、現実を受け入れて、順応することには、
とても長けていると思います。
正しい人間観、世界観の基本は、現実を拒否せず受け入れること、
そしてその環境で自分を生かすことであると思います。
そのインパクトは、現実が逆境であればあるほど、本人に大きな結果を
もたらすものと思います。
私の一つの役割は、本人を途中で諦めさせないことですが、
そもそも、諦めてしまうような生徒は稀なのです。
年齢に関係なく、「意志あるところに道あり」ということを、
それなりに実践できるように、本来、人は作られているのだと思います。