ボーディングスクール留学-留学開始
北半球で新学期がスタートして1か月余り、今年初年度を迎える生徒は
今、新たな生活環境に自分を適応させることに必死な時期です。
留学前から、英語のハンディはかなりのものだということは
理解していたはずですが、いざ留学が始まってみると、
自分から行動を起こさないと、学校や先生のほうから個別に何かを
言ってくれることがまずない。だから、Do you have any questions?
と聞かれて、Noでいつも終わってしまう。
授業はESLクラスは解らないわけではないけれども、宿題が多く、
日々それに追われます。自宅では夜は自由に過ごせたけれども、
寮生活となると、毎日のやることはほぼ決まっていて、消灯時間もあります。
日曜日は静かに時間が過ぎていくようでいて、一日がとても早くも感じる。
それにしても、なんと日本と違うことでしょう。
寮生活では、みな親しそうにしているけれど、挨拶も気さくにするけれど、
あまりグループで行動することがないということに、留学生が気づくまで、
それほど時間はかからないように思います。
熱しやすく、冷めやすい性格の人が多く、激しい口論は、
生徒同士だけでなく、時々、先生と生徒の間でも、行われるようだが、
その感情のもつれは、その場で解決されてしまうということも、
日本からの留学生にとっては、驚くべき発見であることでしょう。
食べ物については、デザートの豊富さ、チーズやバターなどが多用されて、
カロリーが高いものが多いとは思いますが、マクドナルドやケンタッキー
フライドチキンとさほど変わりません。その日常に、いよいよ日本の食事が
恋しくなることがあります。
この時期留学生から、親もとへ「・・・送れ」というメッセージが
頻繁に届くようになります。
衣類もさることながら、食べ物、特にカップヌードルなどの
インスタント食品を送ってほしいというリクエストは、
20年以上にわたって変わらない日本からの郵送物ナンバー1のようです。
今年も十人十色の留学生活がスタートしました。
日本でそれほど勉強の習慣がなく、英語の勉強も特別にやっていたわけでは
ない生徒にとっては、驚き、不安、そして多少の落胆も感じる日々かと思います。
しかし、その反面で毎日、新たなる発見があることも事実です。
「落ち込んでいられない」と感じて、自らアクションを起こすまで、
すこし日本で見守るご家族はハラハラするかもしれませんが、
冬休みくらいまでには、新たな変化が感じられるでしょう。