Mount Holyoke College, UMass Amherst訪問
先週15日のブログに続きMt Holyoke College(学生数2215名、創立年1837年)と今回の訪問校で唯一の公立大学、University of Massachusetts Amherst(創立年1863年、学生数28,635名)を訪問しました。
今回の学校訪問、主人公の生徒は、ニューヨーク州の内陸部の小さな都市にある女子ボーディングスクールのライジングジュニア(9月より11年生)で、お母さんは医師として忙しい日々を過ごす人でした。そのお母さんがMt Holyokeの著名な卒業生写真が飾られた廊下で立ち止まりました。
「この人、アプガー指数を生み出した人だと思います」
この学校の卒業生、バージニア・アプガー(1909~1974)さんは、アプガー指数を生み出すことで、20世紀中ごろ乳幼児死亡率の低下で世界に貢献した医師だそうです。
アプガーさんの経歴については、ウィキペディアで確認をお願いしたいのですが、前回紹介したスミスカレッジとこの学校は、アメリカの著名な女子大学、セブンシスターズの大学です。両校とも社会に多大な貢献をした女性が多く輩出し、その歴史はゆうに100年を超えています。
医師、文学者、詩人、政治家、教育者、フェミニスト、ジャーナリスなどなど、卒業生の活動は感心させられるばかりです。彼らの社会貢献に賭ける情熱は、将に、これらの最高学府での4年間の寮生活で生み出されていると言えるのではないでしょうか。
日本の大学事情から考えれば不思議なことかもしれませんが、セブンシスターズの学校の総学生数はいずれも下記のとおり極めて小規模です。
ウェルズリーカレッジ 2,474
スミスカレッジ 2,600
マウント・ホリヨーク大学 2,255
ブリンマーカレッジ 1,709
バーナード・カレッジ 2,573
バッサーカレッジ 2,450
ラドクリフカレッジ(1999年にハーバード大学と合併)
これらの大学への入学は、いずれもTOEFL100点以上、SATも700点以上の学力は最低限と言えるでしょう。しかしながら、学力が問題ではないのです。志望の動機や入学して達成したいことに関する自己表現が合格の鍵を握ることが間違えありません。
その核心を、マニュアル的な英作文で述べても、アドミッションスタッフの心には響かないと思います。結果的には、アジアからの留学生のなかで、日本人の占める割合はいずれの学校も極めて少数であり純ジャパ(日本でのみ教育を受けた生徒)の数が二けたを超える学校はありません。
つづく
(マサチューセッツ大学、アムハースト校の説明は次回のブログにさせていただきます)