留学コンシェルジュ

地方と都市部の教育格差と中高留学

<前日のブログに続きます>
自然の中の立地、4か月以上にわたる出願期間、自らの意欲が重視される考査内容、そして多くのボーディングスクール選択肢などの要素は、地方から留学を検討されているご家族と生徒に大きなチャンスとなることでしょう。
四国の地方都市から出願したある生徒は、東京や大阪には今までに数回来たことがある程度でしたが、国際社会問題に対してとても興味をもっていました。その特性をボーディングスクール出願に生かし、自ら作文の構想を練り、時間をかけて英文にしました。出願書類の作成には制限時間も辞書を使ってはいけないなどの制約はありません。本人が納得する方法で、自らの努力でいいものを作ることができます。不慣れな英文での文書作成は、完璧な作文とは到底言えません。しかし、本人の努力と意欲をボーディングスクールは理解してくれます。結局、サマースクールで英語を学ぶという条件付きで、アメリカ中部のボーディングスクールへの進学を果たしました。
E-Conciergeの動画に登場してもらった小林君は、山梨県在住でしたが、ご両親の将来の教育方針に従ってニュージーランドに留学しました。彼と二人でニュージーランドの学校訪問をしてから4年目になろうとしています。山梨の風景とニュージーランドの自然は似ているところがたくさんあったと思います。
中学校3年生だった彼は、英語力はほぼゼロでした。初めは先生との挨拶でさえもうまく出来ませんでした。ところが、最後の学校を訪問するころには、笑顔で流暢に先生方と挨拶ができるようになったのです。4日間で彼は、挨拶をマスターしました。
留学2年目、彼は英語力の不足を自覚します。そして、英語の基本学習に取り組みます。夏休みで日本に帰国した12月、1月の昼頃に私は彼にスカイプで英語学習を指導しました。内容は日本の高校1年生くらいまでの文法でしたが、初めて学ぶ英語のいろいろな規則に彼はいちいち感心、感嘆していました。
彼の場合、日本ではいわゆる受験を経験していません。そして、そのまま普通に日本の義務教育を終了して、留学したわけですが、テスト対策用の英語の勉強をしていなくても、留学では何ら困ることはありませんでした。
英語力を充実させるために、1年間学年を下げて入学し、来年は日本の大学を受験する予定でいます。単身留学生の日本の大学受験は、TOEFLの点数が偏差値と同じような役割を果たします。80点くらいは、留学中、英語をしっかり学べば十分に達成可能な点数と言えます。
中学高校留学→日本の大学受験というパターンには、都市と地方の教育格差はないと思います。

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486