アメリカ文化-アメリカン・インディアンズ
<先日のブログに続きます>
グランドキャニオン、モニュメントバレー、そしてセドナへと旅して、文化的には全く別の国のようと私は先日のブログで述べました。
グランドキャニオンでは、周りから英語よりも、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語などが聞こえてきます。ボーディングスクールでは当たり前の中国語、韓国語がここでは聞こえてこないのが不思議です。
ホテルでの夕食時、ダイニングルームを席巻したのは、日本からの団体観光客の人々でした。みな、とても元気で楽しそうでした。年配の方々と女性グループがほとんどで、若い男性が少ないのが少し気になりました。
グランドキャニオンの見学スポットはサウスリム(南側)30マイル(48キロ)あまりの地域に10か所以上あります。それらのスポットへのアクセス道路はすべて舗装されていて、それらをめぐるバスも国立公園らしくしっかりと運行されています。外国あるいは他州から来る人々が安心してツアーを楽しめるように十分に工夫されています。
グランドキャニオンから3時間ほど車で走ったところにモニュメントバレーがあります。1500メートルの高台からこんどは、太古の地球を彷彿させるような赤土の平地にエアーズロックをとがらせたようなモニュメントがたくさんある地域になります。地平線がみえるような平地からそそり立つ巨大な岩の造形は、天下の険、箱根の山々の数十倍はあり、その景観の雄大さに、訪問者は圧倒されます。
モニュメントバレーは、どのようにして人々はこの地域に住み、生活しているのだろうと不思議に思えるくらいに不毛な土地です。しかし、ポツリポツリと家が見えます。緑が極めて少ない荒涼とした土地はモニュメントバレーとよばれるスポットを中心に半径100キロ以上を取り囲んでいようです。
モニュメントバレーの拠点となる場所には、観光客を収容するホテルがいくつかあります。また、土産物ショップにはさまざまなインディアングッズが売られています。そこに勤めている人は私が見た範囲では、ほぼネイティブインディアンの人々でした。
その拠点から、モニュメントバレーめぐりのツアーがあります。おんぼろジープで一人50ドルあるいは75ドルです。運転手はすべてネイティブインディアンの人々でした。地の果てのようなところをほこりにまみれて進むと、20分毎くらいにジープが停車します。そこには、ネイティブの人々が作ったジュエリーや飾り物が即席のテーブルに並べられています。
彼らは、この地の果て観光地で土産物を売るために、毎日この砂漠にやってきては、テーブルを拡げて、観光客を相手に仕事をしています。そして、日が暮れるころ、緑のきわめて少ない不毛の地ともいえる居留地の住処へと帰っていきます。
つづく