★ US ボーディングスクール Northfield Mount Hermon School
NMHと省略されて呼ばれることの多いこの学校は、マサチューセッツ州のMount Hermonという小さな町にあります。NMHはNorthfield Seminaryという1879年創立の女子高と、Mount Hermon Schoolという1881年創立の男子校が1971年、ドルショックの年に合併して生まれました。そして、2005年にキャンパスがMount Hermonに統合されて現在に至っています。
総生徒数は650人、そのうちの83%が寮生で、全体の25%が世界47か国から集まったインターナショナル生で構成されています。学校敷地面積は1565エーカーで、東京ドーム135個分で、縦横なんと2500メートルに相当します。この広大な敷地を有するNMHは、日本で言えば大学施設にも匹敵すると言えると思います。NMHの学校施設は広々としていることこのうえなく、学習校舎と寮施設はそれほど離れてはいないものの、生徒は授業間の移動は駆け足になることもあるのではないかと思います。
その恵まれた教育的環境で学ぶ生徒の総数は650であり、職員対生徒の比率は1:7です。ボーディングスクールの中でも総生徒数も多い部類に属するNMHはスポーツや芸術全般の活動も盛んです。
寄付の総額金は121ミリオンドル(121億円)、APコース(成績優秀者のための特別クラス)が24あります。
多くのボーディングスクールがそうであるように、NMHも100年以上の歴史のある学校としてその主たる建物は、古くからあるものを改築(リノベート)して保存しています。学校の長年の歴史を感じるとともに、寮施設など生徒のための施設は、豊富な敷地に新たに建てられたものもあります。
NMHは自らの特徴をインターナショナル性としています。確かに47か国からの生徒が学ぶということは、スイスのボーディングスクールにも匹敵する生徒の国籍の多様性があります。
9年生入学のための留学生のTOEFL最低点が88点、10年生で95点という英語力の基準は、テンスクールズ並みです。SSATの提出は必須ですから、日本でのみ教育を受けた生徒がこの学校に出願を場合は、その読み、書き、聞く、話すという総合的な英語力がかなり高くないと合格することができません。
また、広大な敷地に留学生も多くいるために、ある程度の学習的、社会的自立度の高さが求められるボーディングスクールといえると思います。