成田国際空港にて
夏休みの時期ですが、アメリカボーディングスクールを訪問します。
すでにアメリカにいるお父さんと現地ローカル空港で合流し、
サマースクールに参加している生徒をピックアップして、
ボーディングスクール訪問がスタートします。
学校訪問は夏休みにあたる時期でも、アドミッションオフィスは
開いていますから、インタビューにも応じてくれます。
さて、旅の始まりは成田国際空港です。
この空港で感じること、それは丁寧さと安全性です。
911以降、世界の空港で搭乗の際のセキュリティーが強化されました。
シカゴオヘア、ワシントンDCダレス、ニューワークなど、
アメリカ東部の大きな空港を私は多用しますが、
911以前と違って、飛行機搭乗までのセキュリティーチェックの
長い人の列には辟易します。さらには、ジャケットと靴の脱ぎ、
ベルトを外し、それでもピンポンと警報がなることがあります。
また、イミグレーションも長蛇の列なので、
いつも飛行機を降りると乗り継ぎの時間を気にしなければなりません。
シカゴはユナイテッドエアラインのハブ空港です。
国際線がつく、ターミナル2には、プロントサウルスの骨格模型があり、
とても合理的に設計されている無駄のない空港であるとは思うのですが、
チェックの厳しさが、空港の機能的魅力を削いでいるような気がします。
シカゴに比べるととても規模が小さく思える成田国際空港ですが、
空港職員の丁寧さはアメリカとは比較にならないほど素晴らしいのです。
靴を脱げば、スリッパをスーッと職員が差し出してくれますし、
言葉づかいもまったく違います。人に対する気遣いの良い面は、
ぜひアメリカの人たちにも学んでもらいたいと思います。
成田国際空港は丁寧なだけでなく、とても安全です。
6月ある生徒が、ニューヨーク、JFK空港で現金、80ドルくらいを
取られるという事件がありました。
本人の説明では、搭乗チェックインの場所を探していたところ、
話しかけられて、案内をしてくれた人物がチップを要求し、
財布から5ドル札を取って渡そうとしたら、財布に入っていた
80ドル余りの紙幣をむしり取って去ったというのです。
成田空港では起こりえないことだと思います。
人を騙して、お金を略取しようとするやからがうろうろしている
という雰囲気がナリタにはありません。
いつもナリタで感じるのは、
これから日本を出ようとしている人々の陽気な顔です。
私は日本の良いところは、世界に発信できて、グローバル社会に
貢献できると思います。ナリタの丁寧さ、安全性を
どのようにしたら世界にアピールできるか・・・、そんなことを
考えながら国際線に乗り込みます。