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◆ スイスボーディングスクール 公文レザン校2

<3日のブログに続きます>
スイス公文校の教育に私は日本の中等教育の可能性を見出します。
自らがこころざした生徒がスイスの片田舎で勉強だけでなく、
社会的、芸術的、音楽的イベントにも参加しながら勉強して、
進学実績をあげて、20年にわたって、独自の学校運営をしているからです。
彼らは親の仕事などのやむを得ない事情で海外で学ぶことを
余儀なくされているわけではありません。
スイス公文は、Leysin American School(LAS)との共同学校運営の4年間、
教育の違いにとてつもない生みの苦しみを経験したと思います。
公文だけでなく、LASの理事も教師も初めて接する日本の教育者や
その組織運営のあり方にかなりの苦慮をしたと思います。
そして、この期間があったからこそ、「なぜ海外で日本の高校なのか」
という根本的な問いを追求し続けることができたのではないかと思います。
公文で学ぶ生徒たちの書道作品を見て、そのいくつかに私はハッとしました。
私は書道をたしなみませんが、とても美しいのです。
模擬国連などは、どの国を代表するかをあらかじめ決められるため、
その国に関するリサーチや学習、そして想定される問題点などの研究が
必要となります。
ヨーロッパで開かれる音楽イベントへの参加にしても、
求められるセンスと技術は中途半端なものではないと思います。
また、この学校には音楽グループが20もあるそうです。
ロック、ジャズ、Jポップ、合唱、クラシックなど、自分の好きな音楽を
放課後の時間に楽しんでいるそうです。
それ以外にも、ポーツイベント、ヨーロッパ各地への旅行、イギリス、
アメリカなどの学校との交流などは、日本の進学校ではありえるでしょうか。
スイス公文では、日本の後期中等教育カリキュラムを採用しているため、
社会、数学、理科、国語などは、日本語の授業となるそうです。
全員が寮で生活することのメリットを生かし、英語の授業を強化することで、
語学と異文化に堪能な生徒を育てることを実践しています。
スイス公文で、日本の大学受験という競争から解放されるかどうか・・・
私の答えはYESです。なぜならば、大学受験に特化したいのであれば、
わざわざスイスまで行く必要はありません。
この学校に通う生徒は、海外に何かを求めて、そして何かを期待して入学し、
その結果を出していると思います。そうでなければ、
20年も学校が継続できません。
大学受験という生徒たちにとってほぼ魅力のない学習義務から、
解放され、ある程度の自由と自分の好きなことをできる環境が与えられたら、
子どもたちはそれなりに伸びるということを、この学校は実践していると
私は思います。

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