★ 留学と子育て4 サマースクールの選び方2
<前日のブログに続きます>
ESLというタイトルのついたサマースクールはたとえランク4、5のボーディングスクールであっても、それほど難しいものではないというのか、先日のブログの主旨でした。
留学して1年を経過した生徒が実際にテンスクールズのサマーに行った素直な感想をもとにして私は話を進めています。
サマースクールというのは、本来学年の変わり目の長期休暇を利用して、落としてしまった科目を補うことがその目的としてあります。また、ある自分の学習の欠点を補うためのものでもあります。留学経験者にとって、ESLサマースクールが簡単すぎるというのは、そもそもESLの目的とするものと、留学経験者が望んでいるものが合致しないところに問題があると思います。
しかし、ESLサマースクールについて、その学習内容の詳細までをもホームページ、あるいは専用パンフレット等で確認することに限界はあります。
留学をすでに体験している生徒のためのサマーは
アメリカ人のためのサマースクールをお勧めします。
アメリカ人のためのサマースクールはその目的が明確です。
たとえば、アメリカ史、生物、数学(代数1、幾何学など)、国語ライティング、
読書などと明確に分野と範囲が決まっています。
もちろん、Choate Rosemary Hallのサマーに見られるように、
海外研修サマー、特定外国語(中国語、フランス語など)習得サマーなど、
クラスルーム外で活動することを目的としたものも多くみられます。
留学経験者は、ESLサマーを除外して、アメリカ人のために
準備されたサマースクールに彼らと対等な立場で参加するということです。
そうなると、留学生のサマーの過ごし方は一変することになります。
3‐4週間の間に、毎日読書課題や、作文課題が出され、
毎日宿題に追われるというレギュラースクールの再来となるでしょう。
本人がそれを望むのであれば、問題ないと思います。
しかし、留学して1年では、作文力、読解力はまだ、
アメリカ人生徒に追いついていけるレベルでないことは、当の本人が
一番良くわかっていることです。
結局は、本人の意思と十分な信頼できる情報量なのだと思います。
サマースクールを選び出すという作業ですが、
ESLの実態については、ボーディングスクールの先生や、
留学生にアドバイスをするカレッジあるいはガイダンスカウンセラーも
おそらくは十分な知識がないのではないかと思います。
留学を経験し、コミュニケーションに不自由がない留学生の場合、
サマースクールの選び方は直接、メールや電話で自分の行きたい
サマースクール運営スタッフから話を聞くのが、
納得サマースクールのための基本と思います。