留学コンシェルジュ

○ 学校が生徒をダメにする 2

<昨日のブログに続きます>
教育を根本的に見直すには、とても時間がかかるので、
学校が生徒をダメにしている感じた場合は、孟母三遷のたとえにもあるように、
学校という選択肢を広く世界に求めるというのが、昨日のブログの主旨でした。
ボーディングスクールという教育のシステムが、アメリカやイギリスに
比べて発達しなかった日本ですが、それもまた、日本の風土が生み出した
文化的必然であると思います。
問題は、教育の形がどのようなものであれ、これからの社会に適応するために
何を学び、何を実践していくかということです。
大学に入学するまでの知識と学術技術習得のために、
日本の既存の教育システムを使うか、
ヨーロッパで生まれたIB(インターナショナルバカロレア)にするか、
イギリスの専門特化型教育がいいのか、アメリカのディプロマ方式がいいか、
私が言いたいことは、学校や教育の批判よりも、世界を見渡して、
大学に至るまでの教育的アプローチ方法のベストを
上手に選択するということです。
残念ながら、海外で中等教育を受けるためには、国内よりも費用が
かかるために、すべての中学生、高校生がそれを選択できるわけではありません。
しかし、最近では、自校のなかに留学することを組み入れている学校や、
夏や春などに短期で海外での学習を体験させる学校が増えてきました。
さらに、国、地方自治体による海外研修への支援制度も
多く見られるようになりました。
そのような機会を利用して、まず外の世界をなるべく多くの生徒が
見ることが大切だと思います。見れば、本人が変わる可能性が格段に
大きくなります。
異文化に興味を持ち、異質な文化の成り立ちを考え、選択肢を増やす、
たとえ長期の留学ができなくても、異文化は子どもたちの思考や発想に
大きな刺激を与えることは間違えありません。
最初の一歩が踏み出せれば、道は大きく開けると思います。
これだけ、グローバルという概念がもてはやされ、
どこの大学のホームページにも、広報の要として
グローバル化対応が叫ばれています。
したがって、大学に入学してから、改めて「グローバルとは」などと
考えるのは、とてもグローバルでないと私は思います。
今までのように、子どもたちにいろいろなことを与えるのではなく、
彼らが求める機会を提供する、そのような考えに至る方法を与えてあげることが、
これからの教育に求められ、グローバル化に対応もできる教育ではないかと
私は思います。

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