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☆ボーディングスクール留学 卒業生の実感5

<前日のブログに続きます>
アメリカの大学のグラジュエートスタディ、すなわち大学院での勉強は、いわばいままで学んできたことと、社会経験から生み出された知恵の集大成ということになると思います。
知識という自分の努力によって獲得された知的な力と、それを駆使して自分自身の「やりたいこと」を練り上げていく創造力がないと、おそらく社会の実践の場では使える教養とはならないと思います。
日本の場合、個人の力がどれほど優れていても、協調性のない突出した力は組織になじまず、結局「出る杭は打たれる」ということになりかねません。もしかすると、日本の教育というのは、高校までは大学進学という価値観で機能していて、大学に入ると、「どうしたいか」ということへの現実的模索よりも、「組織のなかでどのように生きるか」という人生論的な価値観の転換が起こるのかもしれません。
もしそうであるとすれば、グローバルスタンダードからはとてつもなく逸脱していることになります。なぜならば、グローバルな世界においては、いろいろな国の人を統括できるのは、組織の維持という価値観ではなくて、組織の目的の共有であるからです。そのためには、オープンな議論が必要です。また、それに積極的に参加できる知識と論理が必要です。
私はそれが決して難しいことだと思いません。自分の意見の合理的な表明、相手の意見と自分の意見を比較検討し、その違いにおけるメリット、デメリットを検証して、改めるべきところを変えていけばいいのです。
ここでボーディングスクールを卒業した生徒との話の原点に戻ります。
英語が全くと言っていいほど話せず、日本では勉強が好きであったわけではなく、ごく当たり前に小学校、中学校と進んできた生徒が、4-5年の留学生活を通じて、自分のやりたいこと、好きなことを見つけていく、私はそれがシンプルにして確かな留学ストーリーであると思います。
自分が心底好きで一所懸命に寝食を忘れるほど取り組めることなど、そう簡単に発見できるはずがありません。それを見出すためには、まず正直に自分と対面することが必要です。今までの価値観と異文化での価値観の衝突と選択。言葉や学習のハンディの克服。それらを達成するには、相当な苦労が必要ということになります。その苦労を乗り越えなければ、自分が見えてくるわけがありません。
一流のアスリートへのインタビューを聞いていると、スポーツの分野にかかわらず彼らがいかに努力を重ねてきたか、挫折や不安と闘ってきたということに共通点が見いだせないでしょうか。
ボーディングスクールの卒業生は、アスリートたちの努力や忍耐に共感ができるに違いありません。

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