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● ニュージーランド留学 大学受験について

ニュージーランドに留学した生徒のおおよそ80%が日本の大学等に進学します。現地に進学する留学生は卒業生5人に一人くらいの割合です。以前にもブログでご紹介しましたが、北米への留学生の80%ほどが現地の大学に進学をすることと比較して、逆の結果になっています。なぜ、ニュージーランドへの留学生は日本の大学進学を希望するか、その理由を考えてみたいと思います。
ニュージーランドの総合大学は8校です。すべて公立です。私立の総合大学はありません。日本やアメリカと違い、ニュージーランドでは東大、ハーバードというような頂点を形作る大学はありません。8校それぞれが独自の学部の強みを発揮していて、ニュージーランドの生徒は、名よりも実を選んで進学先大学を決めるようです。
日本からの留学生にとり、総合大学が8校のみというのは、かなりの狭き門なのかもしれません。当然、これらの学校に合格するためには、現地生徒なみの英語力、学力が必要ですから、その基準に到達することは、決して簡単ではないことは言うまでもありません。
総合大学以外の高等教育機関として、私立、公立の専門学校は数多くあり、ビジネス、社会福祉、観光とホスピタリティーなどの分野の学習ができます。一般的に日本からの中学、高校留学生は、このような専門学校への進学を希望する生徒は少ない傾向にあります。
日本の大学における留学生の受験機会の拡大は改善されつつあります。単身で海外の中等教育を終了した生徒は、帰国特別枠入試、AO入試、一般受験のいずれかで日本の大学を受験することになります。留学生は一般に勉強面以外でも、かなりの苦労をしているため、試験の結果を重視する日本の大学受験は取り組みやすいようです。
また、日本の大学の場合、学校選択の数がかなり多く、留学したことで得られた英語力、社会性、プレゼンテーション力が生かすことができるために、留学生にとって、絶好の進学選択肢となり得るのだと思います。
ホームステイでの人間関係のやりくり、英語力のハンディを乗り越え、生活習慣の違いを理解し、自分の将来を自力で考えるなど、留学前の平穏な学習環境と変化のなさから比べれば、留学時代の体験はまさに衝撃であり、それに耐え、さらにそれを克服しえた経験は、自分に対して「やればできる」という絶対的確信をもたらし得ます。
ニュージーランドの高校は、日本からの留学生のために、最終学年の9月に受験のための一時帰国を認めてくれます。したがって、6月卒業の北半球と違い、1年遅らせて受験をする必要はありません。
使える英語力を身につけ、異文化での生活を十分に理解して、日本の大学生活を送ることで、中等教育機関での留学はその目的を十分に果たし、活用できるといえます。

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