○これからの即戦力人材4
<昨日のブログに続きます>
使える英語と受験英語をリンクさせることは、決して難しいことではありません。TOEFL、TOEIC、IELTSなどを活用するのが合理的です。教材開発、制作の無駄が省けます。また、受験するほうも、年に一回のチャンスではなく、自分が納得できるまで、受験することも可能です。読む、書く、聞く、話すということがバランスよく配置されています。
これから、大学に進学する人にとって、英語力は回避できない必須科目です。なぜか、それは日本の社会が英語力をこれからの若者に必要としているからにほかなりません。多くの一部上場会社が、TOEIC何点以上という英語力の基準を持っています。であれば、英語がスタートする時から、TOEICの点数が取れるような教育をすれば一番シンプルでいいのではないかと思うのは私だけでしょうか。
もし、TOEICがビジネス英語に特化しすぎているというのであれば、TOEFLを使えばいいと思います。PBT(Paper based TOEFL)と比較して、現在のIBT(Internet based TOEFL)はとてもよく出来ています。すくなくともネイティブスピーカーが仰天するような難問、奇問はありません。内容も長さも大学生として適切な文章であり、内容を把握し、要旨をつかむという作業ができないと点が取れません。
なぜ、それほどうまく作ることができるのか。答えはきわめて簡単です。英語の本場で言葉を熟知する人によって、外国人が大学で学習するために、これだけは必要という観点から作られたからです。
英語を日本語に置き換えて考えれば、簡単に理解できると思います。英語圏の大学や高校で日本に関する学習のための日本語力テストは、日本人が作るほうが、日本人以外の人が作るよりも、よいバランスになることは自明のことです。
私はIBTに感心しています。従来の英語知識や単語力を問う暗記ものから脱皮して、英語で考えさせる、まとめさせる、そしてそれを伝えるという力を問うものになっています。
以前に、アジアのインターナショナルスクールで教育を受けた14歳の生徒がIBTを受けたのですが、しっかりした英語力を持ち、学校ではよく書かされ、よく読まされているためにこの年齢にしてIBTのスコア98点(120点満点)という高得点をマークしました。私が言いたいのは、TOEFLという試験は、落とすための試験ではなくて、英語をまともに読めて、書け、さらに聞いて話せるための能力を判定する良識的なテストであるということです。
言葉や文章理解に重きを置く学部などは、独自で英語の問題を作り実施すればいいわけで、経済、法律、文化、政治などを専門とする大学受験者には、既存の英語圏が作成したテストを使うほうが合理的であり、実用的、なおかつ経費なども節減できると私は確信します。