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☆ ボーディングスクール留学-最強の教育2

<19日のブログに続きます>
日本の教育は精神が強調されるのに対して、英語圏の教育は合理的になぜを追求します。なぜを追求するクオリティーとその対応のための機能を備えているのがボーディングスクールということが昨日のブログの要点でした。
今の時期、日本に帰国した生徒からボーディングスクールでの初年度を聞くことで、その教育に関してたくさんの画期的な情報を得ることができます。
ある生徒は、ボーディングスクールでは子どもたち同士の喧嘩はたびたび起こるが、日本のようないじめはないといいました。私の教育コンサルタント経験からいうと、「いじめ」のトラブルシュートは1件を除いてありません。その1件とは、日本人同士による海外の学校でのいじめでした。子どもの組織が個人を攻撃するという現象は、英語圏の世界ではまれと言えそうです。
ジュニアボーディングスクールにおいては、寮の生徒たちが自室にこもってしまうのを避けるために、授業時間内や、週末でも朝食以降、午後5時ころまでは、寮の自室に入ってはいけないというルールが多くの学校でみられます。高校生になれば、そこまで制限する必要はないと思いますが、中学生時代はあえてそのようにしたほうが、生徒の精神衛生上もよいのでしょう。
放課後を利用してスポーツ活動を徹底し、年に3シーズンのうち、2シーズンは技量レベルに関係なく競技スポーツを必須とさせるところや、芸術全般にも日本よりもはるかに時間と場所を割いているボーディングスクールは、確かに、生徒本位のシステムであり、「最強の教育」にふさわしいともいえます。
では、初年度、ボーディングスクールで学ぶ日本からの留学生の問題点はすべて英語力に集約されるのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
ボーディングスクールの長所伸展型教育は、ほめて伸ばす代わりに、管理については、あくまでも本人の主体性に期待します。ゆえに、生徒自らの発信が欠かせません。ところが、宿題ができないのはなぜか、クラスについていけない理由などは、そもそも新入の留学生にとって説明できることではありません。留学当初は、自己表現の欠如を補うような「管理」が希薄なために子どもたちはとても悩むのです。
もちろん、先生もアドバイザーもIs everything OK?などと、留学生に質問しますが、にこやかにYesとしか言えない本人の心底を疑ってみるという気配りは英語圏の人々のとても苦手とするところです。
つづく

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