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● ニュージーランド留学 ― ニュージーランドの国民性

ホームステイを成功に導くために、家庭で起こる問題を放置せず、自ら積極的にホストファミリーと話し合う、ホームステイコーディネーターとも話し合うという原則があることが前日のブログの要点でした。
ホストファミリーと自分との関係が膠着してしまったら、ホームステイコーディネーターや留学生担当者の力を借りて、ホストを変える方向に向かわなければいけません。
ここで、一般にニュージーランドに関係なく、ホームステイ留学生は大きな問題を抱えることになります。すなわち、ホストと留学生の問題解決が双方にとってフェアーに行われるかどうかということです。
アメリカの交換留学制度を除き、英語圏のホームステイは有償です。おおよそ1か月で6万円から12万円くらいの範囲で家庭に費用が支払われます。その費用をあてにするホストもあるでしょう。そうではないにしても、ホストファミリーの確保が大変なのは、英語圏の国々に共通しています。
できれば、ホストを失いたくない・・・、という思いから、ホームステイコーディネーターはホストの味方をしがちなのです。特に、アメリカはおおよそ日本を見下すような傾向がありますから、留学生は窮地に立たされることも多いというのが私の経験です。
ニュージーランドのホームステイについては、北半球の英語圏よりも「まとも」に話ができると私は思います。ホストファミリーと問題がある場合、ホームステイコーディネーターは英語力に相当なハンディがある場合が多い留学生の話を粘り強く聞いてくれます。新たなホストがなかなか見つからない場合、コーディネーターの家庭にその生徒をステイさせるというケースも珍しくないことです。
ニュージーランドの人たちは優しく、親切で、えばらないのです。
赤道からほぼ南北等距離にニュージーランドと日本は位置しています。国の成り立ちは全く違いますが、日本との交易も盛んで、ニュージーランドでは日本製の電気製品や車が大活躍しています。ニュージーランドの人々は、一般に日本の技術や製品、そして文化を尊敬していると私は思っています。
ニュージーランドは基本的に農業と観光を中心とした国です。日本に比べて、人口が440万人と圧倒的に少なく、隣のオーストラリアに比べて、広さと資源には恵まれていませんが、人々の暮らしには、人間本来の「自然」さや「ゆとり」が感じられます。
ホームステイ留学を私がニュージーランドで積極的にすすめている理由は、ニュージーランド人の自然さ、優しさなどに起因していると思われる、付き合いやすさにあるといえます。

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