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○ 留学のための英語力 ― 習得までのプロセス3

<前日のブログに続きます>
好きなスポーツ、芸術などの活動は高校2年生まで、3年生に成ったら受験に打ち込むというのが日本の学校文化として定着していると思います。しかし、英語圏の中等教育機関にはそのような習慣はありません。
最終学年になっても自分が選択したスポーツで一軍選手として登録されれば、そのシーズンが終了するまで試合をするのは、彼らの当たり前です。もし、自分の都合で試合に出られなければ、他の選手が出るわけですが、「受験」という彼らにとっては漠然とした理由で試合に出ないということはありません。
それではチームに迷惑をかけますから、もし受験という理由で高校3年生が自分の責任を全うできないと判断すれば、初めからそのチームに参加せず、他の選択肢を選ぶことでしょう。
選ぶのはあくまで本人であり、3年生全体を「引退」というシステムで受験に向かわせるというのは、英語圏の文化では根付かないようです。
英語圏の中等教育は、個人の選択が日本よりも多様化していると私は思います。
それを留学生に当てはめた場合、彼らがその異文化から学びうるのは、自分のやりたいことをどのように追求していくか、またやりたいことは何なのかという自分との積極的な対話の大切さであると思います。
「自分を知る」というのはソクラテスの昔から、人間が追求してきた大命題です。この文化を超えた人間社会の大きなテーマを中等教育時代から積極的に考えることは、おそらく彼らのその後に人生にとても大きな影響を与えるでしょう。
留学生がどのようにして英語力を身につけていくかということの核心に本人の明確な学習への意思がなければなりませんが、その意思が作られる過程はとかく注目されません。確かに、勉強を本人に代わってしてあげることは、誰にもできません。故に本人が努力するしかない、本人が苦難を乗り越えるしかないことは事実です。そのためのベストな学校選びと、異文化という環境での学校文化を本人の周囲が理解して、彼らの精神的サポートをしてあげることが、とても重要なのです。
つづく

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