日曜コラム ボストンのレストラン
今週は、アメリカ東海岸、ニューイングランド地方にある
ジュニアボーディングスクールを訪問していました。
今回の訪問ルートは、北のニューハンプシャー州から始まり、
冬季オリンピックの行われたニューヨーク州、レイクプラシッド、
そこからコネチカット州まで一気に南下して、
最後は、マサチューセッツ州に入り、ボストンで終わりました。
レンタカーの積算走行距離は800マイル(1280キロ)を示していました。
幸いにもお天気に恵まれ、一度も雨に降られることがなく、
ピーンと張りつめた空気のなかでとてもさわやかな朝を迎え、
日中、太陽の照りつける学校のグランドは汗ばむほどの陽気です。
建物の中に入ると、ひんやりとして、夜ホテルに戻っても、
ほとんどエアコンの必要はありません。
いろいろな花が咲き乱れるこの季節、アメリカ東海岸はとてもきれいです。
旅の終わり、ボストンのニューベリーストリートにある、
日本食レストラン、「いただき」で夕食を、
今回学校訪問に同行したご家族と共にしました。
ボーディングスクールはすべて、田舎にあるため、
時にはレストランを探すことさえ苦労します。
学校を訪問するご家族や生徒本人にしてみると、
初めての英語だけの世界のみならず、長い車中の移動時間のため、
心身ともにとても疲労します。そんな時、日本が恋しくなるものです。
最後の日の夕食は日本食レストランで取ることで、
こころとからだをリラックスさせて、学校選択の優先順位、
日米の文化の比較などを話し合う良い機会に恵まれました。
現地で暮らす多くの日本人の人たちともめぐり会うことができました。
チャータースクールにお子さんを通わせている人、
私立学校で学んだ人、公立学校で学んだ人、
親は日本で暮らしていますが、アメリカで仕事を全うしようとする人など、
海を越えて世間の広さを実感します。
―中学校からの留学をどう思いますかという質問に対して、
現地で暮らすある人は、
「中途半端はダメです。大学までを異文化で全うする気でやってください」
と言われました。
中途半端がだめなのは世界共通の意識だと思います。
このケースの中途半端とは、英語と日本語のことではないかと思います。
どこでも、一所懸命に学ばなければいけない。
そうしなければ、自分が満足できる生き方は到底できない。
満足できないことを人のせいにしてはいけない。
私は子どもたちの学びの場が楽しい場であってほしいと願っています。
「学び」が興味と好奇心を刺激する積極的なものであってほしいとも思います。
そのためには、困難を何度も乗り越える必要があると思うのです。
子どもたちが学びの楽しさと本当に自分がやりたいことを探せる場を、
海外で提供するために、私はよきコンサルタントであり続けたいと思います。