留学コンシェルジュ

中学・高校留学のリスクについて3

<前日のブログに続きます>
北半球のボーディングスクール留学はとても費用がかかります。留学を始めてから、費用面で留学を中断するリスクを回避するために、前日の情報が役に立てばよいと思っています。
北半球の学校に比較して、費用負担のリスクが軽いのがニュージーランドです。あえて、カナダやオーストラリアではなく、ニュージーランドでホームステイ+学校の留学を私が行うのは、ホームステイの質と留学生に対するお世話がシステム的にベストと思うからです。
費用に関しては、授業料、ホームステイ費用、保険費用等の年間総額は25000ドルほどになります。現在のレートを80円と考えると、200万円です。北米のボーディングスクールの3分の1の費用です。授業の人数はおおよそ20名から25名です。
ニュージーランドは国策として中等教育機関への留学を行っています。今までに何度かブログで紹介しましたが、Code of Practiceという留学生受け入れ基準を国としてもち、留学生を受け入れているすべての学校に遵守を徹底しているところがニュージーランド留学の大きな特徴と言えます。
ニュージーランドでは、寮を備えている学校もありますが、いわゆる北半球のボーディングスクールのような徹底した生徒の管理や独自の教育方針を持っているわけではありません。人口が400万人程度ととても少ないニュージーランドでは、学校の数もそれほど多くないため、遠方から通ってくる生徒のために、寮を提供しているというのが実際です。したがって、多くの生徒が週末になると親もとへ帰っていきます。
ニュージーランドの学校は4学期制で、新学期が1月末ころから始まり、年に3回の学期間の休みが2週間ほどあります。この間の滞在場所は、基本的に学校が責任を持って世話をしてくれます。ホームステイをしている生徒は、そこにそのまま滞在するのが通常です。
寮は休み期間閉じられますが、代替えとしてホームステイは学校が探して手配してくれます。また、その費用も留学費用に含まれています。したがって、本人の小遣いを含めてもニュージーランド留学にかかる費用は、年間250万円以内で考えることができます。
ホームステイ+学校の留学はニュージーランドだけではありません。カナダ、オーストラリアも州や市が積極的に留学を事業として展開しています。その中で私がニュージーランドを勧めるのは、留学生をお世話する機能、すなわちホームステイ担当者と留学生全般の世話をする人が、留学生が学ぶ学校に常駐していることによります。
カナダ、オーストラリアでは、留学生のお世話をする機能が通常、学校にはないため、英語力のない留学生にとっては、日常に起こりうる問題の解決がスムーズにいかない場合が多いのです。

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