留学コンシェルジュ

★お母さんの役割8 教育の先を読む4

<前日のブログに続きます>
ボーディングスクールを頻繁に訪問し、そこで学ぶ生徒と話し、そこで教える人たちと教育の方針や留学生受け入れ事情などを聞くにつけて、私は私自身が知りえたことをどうにかして皆さんに伝えたいと思います。ぜひ、大学に行く前に世界の一部を見て、体験してほしいと思います。
それがたとえ卒業を目的としていなくても、サマースクールの期間だけであっても、半年間であってもいいのです。そこで生徒たちが受ける刺激は彼らの精神の起爆剤となる可能性が十分にあるからです。もちろん、短期、長期の体験が彼らに何ももたらさなかったとしても、海外での体験はかならず心の片隅にそっとしまわれて、何かのきっかけでそれが引き出されることも長い一生のですから考えられると思います。
これからの教育は、子どもたちを元気にするものであってほしいと私は切に思います。学校というところが、楽しいものであってほしいのです。若い時はそれほど切実には思いませんでしたが、年をとればとるほど、若い人たちの時間の使い方が気になります。また、自分自身も社会に出てから絶えることなく英語圏を中心に異文化と接し、文化、習慣、社会、そして教育システムを知れば知るほど、知らないことの多さと大きさに驚き、いよいよそれらのことに興味をひかれます。
知らないことを知ることが楽しく、そのなかでも特に知り続けていたいということが自分の「仕事」になり得るのであれば、それに越したことはありません。日本も英語圏の国々もそのようなことが可能になる時期をむかえているのではないかと思います。あるいは、そのようにならないと、これからの教育は世界の中でとりのこされてしまうのではないかと私は思います。
日本の社会が成熟し、経済的な繁栄を経験し、豊かで便利な社会になりました。格差社会、勝ち組、負け組の明確化など批判もありますが、世界に目を向けてみれば、日本は明らかに豊かな国です。しかし、そこでの教育システムはとても古い時代に創られたもので、それを修正しつつ使っています。私はその修正が限界ではないかと思うのです。
そのことに多くの人々が気づいているのですが、変えることがとても大変なことも知っています。もちろん、現場で教えている人たちも、このままではいけないことも、変えることがとっても大変であることも知っています。だから、変える第一歩は、それを受ける側が踏み出せばいいと思います。
受け身の教育を転換して、能動教育にするためには、異文化への転地がとても効果的であることは、間違えありません。そこでは、すべてが先生に成りえるわけです。本人のやる気があっても、なくても異文化という教師は、留学生たちに公平に平等に、苦労を与えます。乗り越えなくてはいけない試練を与えます。
「教育は学習することのみにあらず、自らのやる気に火を灯す」という選択肢をどうか世界のなかで探していただきたいと私は思います。

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