★学校訪問 その2 ボーディングスクール留学
<先日のブログに続きます>
アメリカボーディングスクールの入学プロセスのなかで、訪問を重視するのは、彼らの教育文化ともいえると思います。すなわち、学校の評判や評価というデータを鵜呑みにせず、自分で学校を確認することが、彼らの常識になっているわけです。また、受け入れるほうも、志願者を成績表、推薦状、本人の作文というデータのみでは判断せず、あくまでも直接会って、合否を決めるという姿勢で臨みます。
先日のブログでは、まず訪問先の学校を決める際の基本としての私のボーディングスクールランキングの概説でおわりました。今日は、訪問先をどのような基準で決定し、いつ、どのようにして訪問するかを考えたいと思います。
出願校の数は通常、5-6校です。それよりも少ない場合も多い場合もありますが、チャレンジ校(合格確率50%以下)、セイフティー校(合格率70%以上)、バックアップ校(合格率90%以上)という組み合わせでチャレンジ校重視、セイフティー校重視など、志願者と家族の意志を反映した学校選定をします。
今回のトピックが学校訪問なので、学校選定のノウハウについては、詳しく触れませんが、ボーディングスクールの事情をある程度知らないと、日本から単独でボーディングスクールのデータ集めをして、学校選定をするのは、大変難しいと言えます。たとえば、志願者が英語ができず、これと言って得意なスポーツも、芸術もないので、小さな家族的なボーディングスクールがいいということで、総生徒数が100名あまりの学校をいくつか選択したとします。ホームページを見ても、ボーディングスクールデータサイト、(TABS、Boarding School Reviewなど)を調べても、これといって悪いことは書いてありません。しかし、それらの学校にどのような生徒がいて、寮や学校の施設などがどうなっているかは、データや写真では見えてこない部分がたくさんあるのです。
出願予定校が決めて、学校訪問をスケジュールします。北米のボーディングスクールの新学期スタートは9月上旬で、そのための出願は随時受け付けています。締め切りは通常、1月末ですが、ランク4以上の学校では、1月15日といったところもあります。また、ランク3以下の学校では、出願締め切りは特に設けていない学校も多くあります。
つづく