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通じる英語のために その5 聞く力

<前日のブログに続きます>
リスニング練習の教材は豊富です。日常のなかで英語を聞く機会を作りだすことはそれほど困難なことではありません。しかし、バックグラウンドミュージックのように、英語を流すというのは、私はナンセンスと思います。聞く意思が明確でないからです。相手に興味を持ち、相手を知ろうとすることで、学習効果は高まります。それを意識せずに、音楽のように「英会話」を聞いてもあまり意味がないと思います。意識まで人任せにして学習効果を上げようとするのは、賛成できません。
リスニングのトレーニングは、意識を集中させて相手の意志をつかみ取ることにあると思います。その実践として、英語のニュースなどを10秒から20秒くらい集中して聞く訓練をしてみてはいかがでしょうか。わからない単語やフレーズであっても、何かピックアップできるはずです。ピックアップできる量が増えることで少しずつですがリスニング力も増えていきます。
「20秒程度の集中では短すぎるのでは」と思われる人もいると思いますが、実際に20秒間集中してみると、その長さが適当であることがわかるでしょう。5分も10分も集中できるのであれば、それに越したことはありませんが、英語を母国語としない人たちには、至難の業であることがわかるでしょう。
海外旅行などの実践の場で相手の言っていることがわからなければ、聞き返すしかありません。それでもわからないときは、書いてもらいます。言うのは、簡単ですが、実際にこれを行うとなると勇気のいることです。その意志を持てば、相手の言いたいことの最低限の内容は理解できると思います。
英語を話す人はその多くが英語を学習する過程で辛い経験をしています。相手の言っていることがわからず、呆れられたことなど一度や二度ではないのが当たり前です。私が専門としている中等教育機関への留学では、おおよそ留学生の日常生活でのリスニング力は半年くらいで完成します。彼らのおかれている環境は、好むと好まざるとにかかわらず毎日、英語ですからそれも当然と言えると思います。その環境を日本に居ながらにして作り出すことはとても困難ですが、通じる英語だけを目標とするのであれば、洋画を理解できる必要はありません。英語のニュースも完璧に理解する必要もありません。
意識を集中させて、周囲の状況も分析して、話される内容を先回りして待ち受ける意気込みで相手の話を聞けば、必ず聞けると思います。英語はコミュニケーションの道具であって、目的ではありません。この考えを徹底して、リスニングに臨んでください。きっと、相手の人もあなたの意気込みに気圧されて、ゆっくりとはっきりと話してくれることでしょう。

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