日曜コラム わが家の珍客
養蜂家を目指している二男がアルバイトを終えて、
4日の真夜中に猫と一緒に帰宅しました。
半年ほど前、彼がアルバイトをしているガソリンスタンド付近で
見つけた捨て猫です。一般に言われているグレー系のトラ猫です。
初めてわが家に来た時は、当時は両手に乗るくらいの小ささで、
とてもかぼそい声で鳴いていました。
家内によって、チャコと命名されましたが、オスの猫です。
それから一度か二度、わが家に息子と一緒に訪れましたが、
今回、驚いたことに長い尻尾をのぞいて、
体長35センチほどに成長していました。
私の子どもの頃に比べると、猫の平均体重も1-2キロ増えていると思います。
チャコも例外ではありません。息子が養蜂の根拠地にしている君津では
仕事柄、彼が家を留守にすることが多くなります。
また、チャコの住環境は自然そのもので、雀、モグラ、ネズミなどの小動物を
捕まえる術は、DNAにしっかり残されているようですが、
野生生活をしている割には太り気味です。
家内は岩手の山中の出身で、家は農家でした。
また、お父さんが狩猟好きだったせいもあり、猟犬、猫、鶏、山羊など
にまったく抵抗はなく、チャコが家に来た時はとても可愛がります。
私から言わせると、チャコは二男に拾われて命拾いをしましたが、
家内のねこっ可愛がりは、チャコにとっては、迷惑かもしれません。
私の実家にも時を同じくして、弟夫婦の2匹目の「こころ」という名の犬が
モーレツな勢いで部屋を駆け回るようになりました。
二匹とも年齢的にはほぼ変わらないと思いますが、こころは大型犬で、
本来なら室内で飼う犬ではないのでしょうが、
子どものいない弟夫婦にとっては、こころは子ども同然ですから、
彼らの家では、生活を共にしているわけです。
年末、年始などは夫婦して実家に来るので、わが子を大きなケージに
いれて連れてくるのですが、そのケージから放たれるや、
こころの暴走が始まり、ケージに入れれば、咆哮が始まります。
お父さん、お母さんが「こころ!(静かに)」などと言っても、
親の言うことはあまり聞きません。
人と動物の関わりもこれからどんどん変化するような気がします。
つい最近までは、人が物理的に豊かになるために、
動物の力をいろいろと使う方法を考えてきたわけですが、
最近は、精神的に豊かになるために、動物もかなり重要な役割を
果たすようになってきていると思います。
ヒトの3-4倍の勢いで加齢していく犬、猫です。
チャコ、こころとのご縁を大切に、
これからも彼らと付き合っていきたいと思います。