年末コラム スカイプ英語レッスン
留学3年目を迎える生徒からのリクエストで
私はスカイプで彼に英語を教えています。
年末帰国時に英語を教えて3年目になります。
初年度、次年度、そして3年目で彼の総合的な英語力が上がっていくことが
確認できることは、私にとってとても嬉しいことです。
初年度は、英語特有の時間に関連したいわゆる現在完了形について、
彼は「聞いたことがある」程度の知識しかありませんでした。
彼は、一年の留学生活を終えて、生活レベルの英語では、
困らない状況でしたが、英語構造の知識と理屈は皆無に等しい状況でした。
彼のえらいところは、2ヶ月余りの休みを利用して、
不十分な英語知識を、自ら率先して補う努力をしているところです。
私が今まで数百回にわたって目にした留学先の先生の生徒に対するコメントは、
「解らないこと、疑問に思うことは質問してほしい」ということです。
それを、私は自らがお世話する生徒にもあてはめて、「解らないことがあれば、
いつでも連絡を・・・」と言っていますが、正直なところ、
31年のコンサルタント歴のなかで、3年継続して、私に英語を教えてほしいと、
休暇時期にリクエストをしてきたのは、彼だけなのです。
彼は、2年間でおおよそ英語構造を理解し、
現在完了もその概念を理解するに至っています。
今年は、今までの文法問題の教材を離れ、パラグラフリーディング、
すなわち長文読解を勉強しています。
センター試験の問題、あるいは、
東京と大阪の有名私立大学の長文なども引用されていますが、
内容は決して難解なものではありません。
英語の基本が出来ていれば、誰にでも平易に読めて、
まともに答えられる問題です。
さて、余談の好きな私ですが、10行から20行程度の文章に盛られた
内容を解説していて、そのコンテンツの理解に派生する話題で脱線します。
たとえば、シェークスピアがパラグラフの話題になっている時は、
4大悲劇は面白いから読んでおいたほうがいいとか、
ロミオとジュリエットのかの有名なバルコニーでのジュリエットのせりふ、
「ああ、ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの」の英語はと何か
突然ですが余談です。上記の答えは、
O Rome Romeo wherefore art thou Romeo?です。
以下、ジュリエットのせりふが続きます。
Deny thy father and refuse thy name;
Or if thou wilt not, be but sworn my love
And I’ll no longer be a Capulet.
古語英語においては、you→thou, your→thy, you→thee, yours→thineと
活用します。be動詞のareは古語ではartになります。Willはwiltです。
余談を終わります。
私は自然と英文解釈という物理的作業よりも、
その英文に盛られている中身を彼と話しあっていると思います。
その内容についての話が英語の勉強の半分を占めていると思います。
パソコンで生徒の表情を見ながら英語を教えることは、
時に時間を忘れてお互い思うところを言いあうという雑談になります。
それが、私にとって、仕事の合間のちょっとした
こころのオアシスになっています。