留学コンシェルジュ

★ボーディングスクール留学 留学適齢期4

<前日のブログに続きます>
環境に対する柔軟性と社会的適応力のバランスで留学適齢期を割り出すと、小学校6年くらいから中学校2年というのが、私の見解です。繰り返しますが、留学は義務教育を終えてからというのは、大人一般が考えていることであり、学校にいる本人に「義務教育を日本でしなければならない」という認識はないと思います。そして、義務教育を日本で終了するという根拠も実は曖昧であることも述べました。そして、義務教育という概念は、当然英語圏にもあり、その年齢が16歳であり、日本の教育との違いも先週土曜日からのブログのテーマになっています。
教育は知育、徳育、体育という3つの要素があるわけですが、徳育という分野は数値化が難しく、知っていることそのものにはそれほど価値がありません。しかし、大人になってから、最も重視され、活用され、その価値が問われるのは徳育といえると思います。いわゆるコミュニケーション能力などは、テストの点数とは無関係ともいえる能力です。また、プレゼンテーション力、ディスカッション力もその要素となりうるのは、知識ではなく、相手を理解する力であり、さらには自分の考えていることをまとめる力などに集約されていきます。
現代社会においては、知識の質と量が情報革命で劇的に変化したために、誰でも気軽に知らないことを知ることができ、さらにそれを記憶していなくても、必要に応じて引き出すことが可能になりました。ですから、コミュニケーションの道具をいかに使いこなせるか、人の意識をいかに理解するかなど、情報革命以前であれば、大学になってから学べば良かったことが、今は高校、中学時代までに下がってきているのではないかと私は思っています。
さらに、自己啓発という課題があります。
社会に出てから、いかにやる気を起こさせるか。あるいは、積極的に人生に取り組めるかなど、自分を見つめなおし、人生の納得を追求するための知識や教養を求める人たちが大学生くらいの年齢からとても増えていると私は思います。
「この子は勉強嫌いだから」、「欲がないから」、「自分に甘いところがある」、「何をやったらいいのか解らない」、「この子のいいところを学校が認めてくれない」、「やればできると思うがやらない」、「何を考えているか解らない」など、親の子どもに対する意見を私は聞いていて、それならば日本型でない教育を選択してみてはと思うのです。
(つづく)

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