★中学高校生留学 日本の危機の本質3
<火曜日のブログに続きます>
日本の子どもたちが将来、自分の国を支えられるようにたくましく、活き活きとした成人になるために、徹底して教育選択をすることが、ひいてはグローバル化させた社会全体の危機を救う要素になると私は思います。
情報があふれかえっている世界では、「選択」という要素が、重要な意味を持つとともに、「知っている」ことの意味や、あるいはそれに至る方法の「多様化」にまず、大人が気付いて、子どもの教育の場に生かすべきと思います。
知識の集大成として、インテリジェンスの象徴的な存在とも言えたエンサイクロペディア(百科事典)は、今の時代その価値を失ってしまいました。紙媒体そのものが、オンラインに変化しつつあるなかで、いろいろなことを知るための方法を学ぶことが大切で、知識そのものに価値がなくなりつつあります。
今の大人の社会では当たり前なのに、なぜ日本では、小学校、中学校において情報処理教育により力が入らないのでしょう。
そうする必要がないと教える側が考えているからではないでしょうか。
初等、中等教育からパソコンを使った情報処理学習、メディア学習を必要と考える教育を選択する自由を子どもたちに与えるべきだと思います。また、選択のレンジに国境はないと考えるのが、自然であると思います。そして、教育を提供する側は、徹底して自分たちの特性や個性といったものを、受ける側にわかりやすく、有効な方法で伝えるべきであると思います。
海外で大人気のポケモン、ドラゴンボールなどの日本発のアニメなどは、上手に宣伝すれば、日本への関心を世界でより喚起して、結果的にビジネス関連の大人だけでなく、中等教育、高等教育機関への留学生をより増やすことはできないものでしょうか。
日本を愛している人は世界にはたくさんいます。もちろん、アニメ、漫画の世界だけではありません。日本で培われた多方面での産業技術、長い歴史を持っている文化、伝統的そして斬新な芸術など、日本の魅力は多様性に富んでいます。しかし、日本の国内にいては、それらの魅力がなかなか認識できないのです。
日本から出て、海外で生活をして、言葉で苦労し、文化習慣の違いに驚き、それらを認めて、適応することで、はじめて自国の素晴らしさや魅力に気付かされると思います。
変化の激しい世界そして日本ですが、人のこころは絶対に変化しません。文学の世界においては、シェークスピアが今でも愛読され、クラシック音楽が世界中で演奏される、人のこころに響く良いものは、世代を超えて引き継がれます。そして、日本にも昔から変化せず、美しいものがたくさんあります。勤勉さ、律儀さ、誠実さなど、私は日本が世界に誇れる国民性であると思います。その精神を、大切に異文化についての理解を10代半ばにして始めれば、これからの世界で生きていく軸を定めることができると思います。