アメリカボーディングスクール留学 - 学校の広さについて
国土の広さの違いをそのまま反映するように、アメリカのボーディングスクールの敷地面積の広さにはいつも驚嘆させられます。Boarding School Review(BSR)の情報をもとに、その広さについて、考えてみたいと思います。
BSRによると、ボーディングスクールの平均的な広さは125エーカーとなっています。これを平方メートルに換算すると4047㎡、64メートル四方となります。わかりやすい比較として、東京ドームは11.5エーカーだそうです。これを基準で前回も引用した下記ボーディングスクールの広さを示します。括弧内の人数は寮生数、次の数字がエーカー、最後が東京ドーム約何個分の広さという表記です。
Philips Academy, Exeter( 寮生数867名)、619エーカー、(東京ドーム54個)
Groton School(328名)、415、(36)
Choate Rosemary Hall(632名)、458、(40)
Mercersburg Academy(365名)、300、(26)
Middlesex School(257名)、350、(30)
Emma Willard School(203名)、137、(12)
Wyoming Seminary(172名)、22(2)
St. Johnsbury Academy(268名)、50、(4)
Tilton School(197名)、 146(13)
New Hampton School(246名)、340、(30)
Winchendon School(186名)、326、(28)
Dublin School(99名)、300(26)
上記、Philips Academy, Exeter、Choate Rosemary Hallがテンスクールズですが、その広さに圧倒されます。なぜ、これだけの広さが必要なのでしょうか。ざっくばらんにいえば、アメリカと日本では土地の価格が比較にならないほど差があり、さらにボーディングスクールはその全てが都市のなかにはありません。人里はなれた森や林のなかにあるか、人口数千人のちいさな町はずれにありますから、土地は必要に応じて拡張できる環境があるのではないかと思います。
ゴルフ場のあるボーディングスクール、スキー場のあるボーディングスクールは、日本人にとっては驚き以外のなにものでもないと思いますが、アメリカ人にとっては、施設の一つとして捉えられていると思います。
そこで勉強する生徒たちにとっては、この広さが時に、煩わしいこともあります。寮とクラスが離れている場合、冬の移動はかなり辛いものです。さらに、同じ学内でも5分以上かかれば、朝のあわただしさのなかで、貴重な時間を失うことになるというのが、寮生の生の声でもあります。
しかしながら、サッカー場、野球場、フットボール場、ソフトボール、テニスコート(最低でも5面はあります)、陸上競技場、室内競技場(複数のスカッシュコートあり)、室内プール、アイススケートリンクなどが独立したフィールドにあり、標準装備となっているテンスクールズ、そしてランク4のボーディングスクール群に、日本からの訪問者は圧倒されるもの無理はありません。