アメリカボーディングスクール 学校ツアーガイド2
<先日のブログに続きます>
ボーディングスクールのツアーガイドとなる生徒は当然のことながら
その学校を代表するような生徒です。
それなりの学業、スポーツ芸術、学内活動で実績を残している生徒が
学校を代表して、これからの志願者に母校を紹介するわけです。
私はツアーガイドに向いている生徒の資質は、明るい性格、
母校へのプライド、積極的、ではないかと思います。
ひとことでいえば、コミュニケーション能力の高い生徒です。
できることであれば、日本人留学生に学校を説明してもらうことが、
日本からの訪問者にとってはよいと思います。
それは、こちらからの質問がいつでも可能で、日本人として
ボーディングスクール生活で苦労するところと、喜べるところに
共通点があるからです。
親の立場にしてみれば、学校生活の安全性、病気やけがなどの緊急時の対応、
一年に何回の休みがあって、寮を出なければならない時、
具体的に留学生はどのような対応をしたらよいのか、
日々の学校生活でたいへんなところ、日本の学校と比較して
ボーディングスクールとはどのような学びの場であるのか、などなど、
ボーディングスクール全般に関する質問はかなり多岐にわたります。
それを受けるガイド役ですが、彼らにとっては、安全性という概念が
すでに薄れてしまっていて、「学校での治安はどうですか」という
質問には単純に「いいです」という答えが一般的です。
「日本の学校に比べて、どんなところがいいですか」と聞かれれば、
「宿題は多いし、クラスで寝ている生徒は一人もいないし、気が抜けず、スポーツ遠征でかなり疲れますけど、とてもやりがいがあります。よくできたときは、ほめてくれるし、スポーツの試合などは学校が盛り上がります。」
「たいへんなところは何ですか」
「やっぱり、勉強です。日本で勉強をやりつけていた人は、いいでしょうけど、あまり勉強していなかった人は、限られた時間のなかで、宿題や課題をこなさないといけないので、時間のやりくりがとてもたいへん。でも、こちらに来てよかったと思います。」
日本人留学生ツアーガイドさんのなかには、
まれに母校の愚痴が出てしまう人もいます。
しかし、ここ五年間ほど私は、幸いなことに日本人ツアーガイドさんには、
とても恵まれていて、彼らのしっかりした態度と、積極性、対応力に
感嘆させられています。
できることであれば、ボーディングスクールで学ぶ日本からの留学生に
学校を紹介する公の機会を提供できればいいと思います。