ボーディングスクール授業料 - 10か月分割払い
ボーディングスクール授業料は月賦払いができます。支払いは、クレジットカードが一般的です。そのシステムを利用するあるお父さんから、突然ネット上で決済ができなくなったとの連絡を受けて、Tuition Management System社に電話しました。
ネットの世界では、電話に国境がありません。スカイプ国際電話を私は活用しますが、フリーダイヤルと表示されている場合無料です。この会社はアメリカの東海岸にあり、現地時間夜十時まで営業しています。日本から電話をする場合、サマータイム期間であれば、午前11時までなら通じます。
IDナンバー、申込者名、生徒の通学先校を伝えた後、クレジットカードがなぜ使えないかを聞いたわけですが、決済を中止した理由は明確ではありません。ただ、今月から「クレジット支払を受け付けなくなった」との説明でした。顧客に対して何の予告もなく、いきなりダメという荒っぽいやり方が、いかにも大雑把なアメリカですが、リーマンショック以降のアメリカ経済を象徴している出来事と思いつつ、日本からの支払オプションを聞きました。
アメリカでは個人小切手による支払いは極めて一般的です。しかし、日本では、それが一般的でないため国際間の電信送金をすることになりました。
先週の日曜コラムでご紹介しましたが、私の留学時代(すでに四半世紀前になってしまいました)のアメリカの印象は、人々がとても素直で、笑顔がすばらしく、本音と建前が日本のようにはなく、実力が評価されるなど、とても魅力的な国である半面、横柄、いい加減、利己的、など世界の覇者的なおごりも感じられる面もたくさんありました。特に、英語が解らない人に対してとても冷たいという印象は今でも明確にこころに刻まれています。
その記憶が完全に私のこころから消えたわけではありません。しかし、アメリカとの仕事の付き合いで、ボーディングスクールという私の専門分野は別にして、丁寧な対応や思いやりや気配りが感じられる機会が留学時代に比較して、現在はかなり多くなったと私は思っています。
この会社、Tuition Management Systemも、先々週の日曜日にご紹介した教科書販売会社同様に、受け答えはとてもスムーズといえるものでした。クレジットカードで決済ができなくても、ボーディングスクールからの契約書に記載されている授業料(滞在費、食費を含みます)を十等分して毎月支払います。金利はありません。もちろん、この会社は学校組織とは全く別の独立した会社です。
授業料以外にかかる一般的な年間費用は5000ドル余りが平均で、これは分割支払いができません。ボーディングスクールの平均授業料は五万ドルほどですから、日本の教育と比較するとかなり高額になりますが、分割支払いで一人でも多くの人が、ボーディングスクールで学べるとよいと思っています。