日曜コラム - 今年のゴーヤなど
関東では猛暑日が記録的に長く続き、雨が降らない今年の夏でした。
九月になり、朝夕は、強烈な日差しと暑さが少しずつやわらいできました。
今日、日曜日の朝、青い空にかかる雲は、天高く
秋の気配を感じさせてくれる時期になりました。
我が家の西側、日が沈む時、太陽の光がオレンジ色に
差し込む台所の前、玄関の脇の少しばかりのスペースに植えた
今年のゴーヤが収穫の時期を迎えています。
ゴーヤの元木は二つです。いつもは五月の連休が終わったころに
植えるのですが、今年は家の外装を塗り直したため、
いつもの時期よりも2-3週間遅れてゴーヤの苗二つが植えられました。
2-3週間程度の遅れなら、暑い夏だからゴーヤの成長が早く、
すぐに遅れを取り戻せるだろうと思っていましたが、
家内は、「今年は、収穫できないかもね」というのです。
―なぜ
と私は当然聞くわけですが、
「植えるのが遅れたからね」
―だって、いつもよりも2-3週間遅いだけだろう。その遅れがそれほど、致命的とは思えない。
「まあ、すこしは取れるかもね。子どもたちがいないし、二人だけだからちょうどいいかもしれない」
ゴーヤは遅れましたが、我が家の庭の茗荷、ししとう、しそ、
ミントは元気に伸びています。
ミントは何に使うのかと家内に質問しました。
「ミントティーにして飲む」そうです。
特に、気分がイライラしているときは、これを飲むと落ち着くのだそうです。
去年、枝を落とし過ぎてしまった柿の木は、今年の夏、
枝葉を伸ばしています。
母が三年前にくれた蜜柑の小さな苗が成長し、青い実を一つつけました。
結局、ゴーヤは去年と違い、現在のところ収穫できたのは二つです。
ぽつりぽつりと受粉した花からゴーヤが実をつけるのですが、
収穫できるほど大きくなる前にオレンジ色に変色してダメになったり、
成長せずに終わってしまったりで、結局、家内の予測は当たりました。
昨年の夏、我が家ではゴーヤチャンプル、ゴーヤの浅漬け、ゴーヤサラダなど
ゴーヤ料理がいつもテーブルをにぎわしました。
そして、わが家のみでは食べきれずに、親戚、友だちなどに
配るほどでしたが、今年は静かで落ち着いているテーブルです。
確か昨年は、十月に出張した一週間くらいの間に、
ゴーヤがすっかり枯れたように記憶しています。
今年は、9月、10月に三回ほど出張が入りそうです。
育てる時期が遅れた今年のゴーヤですが、終わる時期は変わらないのでしょうか。
家内に質問すると、「一緒だよ」とあっさり言われました。
「植物は太陽だからね。梨には梨の、リンゴにはリンゴの太陽があるんだよ」
―なるほどね。
来年のゴーヤに期待したいと思います。