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ボーディングスクールと大学、夏休みの違い

ボーディングスクールの夏休みは六月上旬から9月上旬まで3か月間あります。大学はそこまで長くはないにしても2か月以上はあります。この間、サマースクールがありますが、その内容は高校としてのボーディングスクールとリベラルアーツ系の大学では、異なります。
中学、高校のサマースクールは体験型で、学力補強、欠点補習、実力アップといった学習一辺倒のものは一般的ではありません。日本の夏期講習は、科目ごとに達成目標や学習範囲が明記されますが、アメリカでは授業を担当する先生が中心となって学習内容を決めるため学習マニュアル的な教材はないと思います。
アメリカの夏は、日が落ちるのが午後8時以降です。その日照時間を生かし、午後の時間をアウトドア中心のいろいろな活動に費やすのがサマースクールの大きな特徴です。そこに集まった生徒たちと寮生活をしながら、親交を深めお互いを良く知り、少人数のクラスで午前中の学習と午後の活動に参加します。
TOEFLやSATなど、英語学力試験のための準備という意味では、ボーディングスクールのサマースクールはいずれもそれほど機能しないと思います。
サマースクールを主催する立場の人たちからすれば、TOEFLやSATの学習は、様々な教本があるのだから、それは生徒個人が、自分自身で取り組むべき問題であり、あえて夏休みの時間を使ってボーディングスクールで行うべきことではないと考えているように思います。
中学、高校ボーディングスクールの体験型サマースクールに対して、大学の夏休みはサマーセッションあるいは、夏学期として、単位取得がその目標です。休みが2か月以上あるのですから、前期(9月~12月)、後期(1月~5月)に加えて、夏も最大3教科くらいの科目履修が夏に可能です。
中等教育機関と違い、大学となると体験よりも単位取得という明らかな目標に向かって時間を有効に使うということになります。
では、中学、高校留学生にとって、夏休みに英語力をつけるためのサマーはあるのでしょうか。その場合は、日本の塾や予備校のサマー講習が有効のように思います。
つづく

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