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あるお母さんのカルチャーショック その6 二女の順応性

<前日のブログに続きます>
留学初日に大泣きしてそのあと、沈黙をしていた二女は
意外なほどに現地に順応していっているようです。
「長女に比べると、二女は自分の意見がはっきりしていていますから、あまり心配はしていません。まだ十一歳ですけど、ピアスとか、髪を染めたいとかいいだすのではないかと思います」
― そしたら、お母さんどうしますか。
「学校の規則内であれば、うるさくいわないつもりです」
― ニュージーランドの場合、自然でない髪の色は一般に禁止されています。ピンクや紫はだめです。しかし、茶色やブロンドといった髪の毛の色を彼らは、あまり気にしません。イヤリングも通常は指摘されることはないでしょう。
「おそらく、慣れたころには、必ず娘からいってくるでしょう」
― それも一つのコミュニケーションですね。親が知らない間に茶髪になり、ピアスがいくつも・・・という状況よりもずっとましです。
「そうですね。もっとも、我が家では、子どもたちと私とのコミュニケーションは、良いほうと思っているので、距離が離れていても、基本的に私たち親子のやり取りに大きな変化はないと思います。
― それは素晴らしいことです。
北島にある二女の学校は、女子校で寮の施設も校長先生もしっかりしています。プロテスタントの誇りとプライドを持っている校長先生の指揮下で、子どもたちも伸びのびと学校生活を送っているようです。
二女の場合は、比較的年齢が若く、寮滞在生徒も多く、寮生管理システムも
しっかりしているために、長女のようなカルチャーショックは
経験していないと思います。学校が、生活のなかで生徒の行儀などにも
目を行き届かせているといえるかもしれません。
今、ニュージーランドは第二学期が終りに週間余りのお休み期間中です。
四月二十二日に渡航して二か月半があっという間に過ぎていきました。
学期と学期の間の休み(Breakといいます)期間中は、寮も閉じられるので、
留学生はホームステイをします。
留学スタートのころは、お小遣いのもらい方から、洗濯の決まりなど、
日本で説明されたことと、現実が違っていたり、
そもそも、説明されたことを、完全に暗記してもあまり意味がありません。
大切なのは、自分が日々体験することから、
何を学び、どのように対応していくかという「生きる力」を一つひとつ
養っていくことではないかと私は思います。
それを実感したお母さんは、無理を承知で長女にも留学をさせました。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃんを説得するのも、お母さんにとっては
ほねのおれることだそうです。
それでも、子どもたちが、いろいろなことを現地で経験すればするほど、
お母さんは彼らとのコミュニケーションを取ることに
はりあいがでると感じていることでしょう。
二人のターム3は何が起こるでしょうか。次のお母さんとの連絡は
どんなテーマになるかは、予測できません。
しかし、何があっても、この留学を絶対成功に導くという
お母さんの信念がどのようにして作られたか、
その経緯について、次回は考えてみたいと思います。
つづく

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