留学コンシェルジュ

あるお母さんのカルチャーショックin NZ その1

昨年の夏、あるお母さんと当時十歳だったお譲さんとともに、
ニュージーランドの学校見学に行きました。
アメリカのボーディングスクールと比較すると、
入学難易度はほぼゼロに等しいニュージーランドですが、
留学先を訪問してみるということは、入学難易度とは関係なく親にとっては、
関心の高いことです。
私がお世話する家族の一般的傾向として、日本の教育への疑問があります。
このまま、あたりまえに教育を受けることに対する疑問が大きくなるのが、
小学校の後半、中学受験に取り組むあたりからはじまります。
小学校の四年生あたりでは、まだ漠然としていても、五年生となると、
中学校に受かるためにやらなければならないことが、明確となり、
六年生では、それが正しいのかどうかお母さんが、はっきりとした信念を
持たなければとてもわが子の指導はできません。
もちろん、私がお世話している生徒のお母さんは、教育の専門家ではありません。
しかし、それだからこそ、「教育とは何か」という根本的な疑問を
感じるのだと思います。また、自らの見解にたいして、
確信も持てるのだと思います。
そのお母さんの教育に対する確信は、元気で楽しく学ぶということでした。
長女の中学受験で、無理やりわが子に勉強させることを経験したお母さんは、
「とりあえず合格は果たしたけど、それがこの子のベストだろうか」という
疑問といつも向き合わなければならなかったと思います。
ようするに、わが子が、日々生き生きとしているかどうかです。
そんなときに、二女が若干十歳にして留学に興味を示し始めたのです。
動機は、「英語が話せるようになったらいい」という極めて単純明快なこと。
お母さんは、その二女の留学願望にとても興味を示します。
「もしかして、それいいかもね。じゃ、どっかに問い合わせてみよう」
行動と決断の速いお母さんは、留学の意義や将来への影響ということを
あれこれと考える前に、「情報を集め事実を知る」ことに集中していきます。
私がお母さんとお譲さんに会ったのは、去年の夏、そのような時期でした。
相談を受けた生徒の年齢が十歳、小学校五年生と若かったこと、
お母さんもわが子に合った学校を自ら確認したかったこと、
海外に行くということに抵抗がないことなどの理由で、学校訪問は
すんなりと決まりました。
訪問した学校は、南島、北島合わせて六校でした。
日本の七割強の広さのニュージーランドですが、とにかく人が少ない。
ドライブの景色は自然が豊富といえば、聞こえはいいですが、景色は単調です。
留学志願の生徒はとても寡黙な性格でしたが、お母さんは、ドライブがスタートした時は、
「うゎー、ねえ、あれ見てみて、羊よ、馬もいる、あっ、牛が草食べてる」
などと、元気が良かったのですが、それも半日あまりで終わりました。
全行程、二千キロあまり走ったこともあって、
途中で、学校訪問主人公である生徒が、体調を崩すこともありましたが、
学校訪問を無事に終えることができました。
つづく

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