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迷える青年 - NZ留学の現実 留学二か月目 その6

<前日のブログに続きます>
英語圏の中学・高校を無事終了するために最優先されるのは、
読む力、書く力、そして計算をする力であると思います。
私が恒に「もったいない」と感じるのは、日本の中高生の英語に対する
勉強方法ととらえ方であることは、再三ブログで書いてきました。
さて、今回の主人公であるところの青年ですが、お母さんによると
勉強が決して好きではありません。
(しかし、私は今までお世話した生徒のなかで、「勉強大好き人間」に会ったことは残念ですがありません。おそらく「なぜ勉強するのか」という疑問は彼らにとってタブーなのでしょう。これを考えだすときりがありません。そして、勉強をやらないための理屈はたくさん考えられます。しかし、10代なかばにして、「だから勉強してこれを追及したい」ということにはなり得ないのではないでしょうか。
私が「勉強が好きな子いない」とコンサルティングの時に言うと、生徒はたいそうな笑みを浮かべ、親も一瞬、虚を突かれた表情になり、そのあとに噴き出すお母さんもいれば、うーんという感慨表情を示す人もいます。要するに、今の日常のなかでは問題にあげたくないことなのでしょう)
お母さんが恐れていたのは、場所と文化が変わっても、
それが勉強するということに結びつかないのではないかということです。
ESOLの先生とは、決して良好な関係とはいえず、
そのうえ、英語力は初級レベル、今までの学習歴を考えてみれば、
楽観的にはなれないのは当然です。ところが、
彼は先週のこのシリーズブログその2で書いたように、
Outdoor Education、PE、そしてArtなどには大変積極的なのです。
「そのような遊び的なものが得意なのはいいが、大切なのは主力科目」
と私はつい最近まで無意識に考えてきました。
そのように考えること自体が、グローバル時代においていかれることに、
なるかもしれないと最近は考えています。
知っていることが豊富なことが価値のある時代はすでに終わったと思います。
知識ばかりが優先されるパターン練習の繰り返しと、
暗記量が試される試験では、発想力、想像力、表現力などが伸びません。
発想、想像、表現などは、積極的な取り組みや集中力などが
刺激されることで、得られる場合もかなりあるのではないでしょうか。
そのような機会が与えられなければ、子どもたちは好きでもないことを
強いられて、十代の大切な時期を終えなければなりません。
つづく

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