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日曜コラム 春の剣道場

私が通っている剣道場でこれまでお父さんと剣道を続けてきたケンタ君が
中学生となりました。
彼は中学校の剣道部に入部しました。
小学生の時には、埼玉県の代表選手に選ばれたこともある彼ですから、
より一層の活躍をすると思います。
通常は、小学生までで、私設道場はみな去っていくのですが、
ケンタ君はこれからも道場に残って、お父さんと剣道を続けるようです。
 
小学低学年で剣道を始めた、マサト君は良く私と稽古をします。
稽古の終わりに、私は彼と三本勝負、五本勝負の試合をします。
審判を務めていただく先生は私に厳しく、
マサト君に甘く一本を取りますから、たいていの場合は
勝負は最後までもつれます。
そして、不用意に私が面を打ち、彼に胴を返されて負けることが
多くなってきました。
さて、マサト君のお父さんですが、剣道の心得があります。
いままでおりあるごとに、ぜひ剣道を再開してくださいと
マサト君を通じて、私たちは勧めていたのですが、なかなか仕事が忙しいようで、
沙汰無しの状態でしたが、ついに入門されました。
まだ、素振りの段階ですが、なかなか振れています。
ケンタ君のお父さんは、40代半ばで六段を取得されて、
2年ほど前には、百人たちきりといって、一人で百人と立ち合うという
離れ業をこなした剣道人です。
技のキレ、瞬発力ともにとても優れています。
さらに、彼の素晴らしいところは、その礼儀正しさ、
人としての優しさにあると思います。
彼のお父さん、すなわちケンタ君のお爺さんは、
自宅に小さな道場を作るほどの剣道フリーク(マニア)な人です。
つい最近まで、私たちの剣道場に通われていました。
剣道好きが親子三代にわたっています。
マサト君のお父さんはケンタ君のお父さんの実兄です。
ケンタ君同様に、これからマサト君もお父さんと一緒に
腕をあげてゆくことでしょう。
マサト君は口から先に生まれてきたと先生方に言われるほどのおしゃべりです。
ものおじしない好奇心はよいのですが、口のほうが忙しく動く割には、
面を取った後の動作が鈍く、稽古が終わったあとの防具の片づけと、
それに続く道場の掃除では、いつも先生方に尻を叩かれています。
ケンタ君、マサト君、以外にも数人の少年剣士がいますが、
みな館長先生には、あれがダメ、これもダメといわれても、めげずに
剣道をやっています。
今の季節、道場は暑くもなく、寒くもなく、剣道には一番良い季節です。
私の禁煙もまだつづいており、面の三回一息打ちが楽になったような気がします。
これからも剣道、頑張るのではなくて、楽しく、年齢を問わず、
いろいろな人と楽しく立ち合って行きたいと思っています。

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