ボーディングスクール訪問 今週の訪問校について その1
15日、成田空港を出発してニューヨーク市にある3つの国際空港の一つ、ニューワーク国際空港(ジュ―ジャージー州)に到着してから今までに4校の学校を訪問しました。英語圏の学校訪問を経済的かつ合理的に行うための交通手段はレンタカーですが、今回はアメリカ横断も苦にしないというドライブ好きのお父さんの運転で、一日平均400キロほどの行程を順調にこなしています。
訪問先各校での印象を、留学希望本人の目線に立って解説したいと思います。
16日 Wyoming Seminary
キングストンというペンシルバニアの小さな町にある学校。学校校舎の間を公道が横切っている、日本にはない光景。生徒たちの服装、お化粧にはとても驚いた。案内してくれたDavid Damicoさんは「今日は、カジュアルデイで『特別』」と何回も言っていたけど、私の通っている私立と比べると信じられない。女子はみなお化粧しているし、高いヒールを履いている人も多かった。
生徒たちの顔は明るい。とても元気そう。ランチをカフェテリアでいただいたけど、おいしかった。斉藤さんは「ボーディングスクールの食事はおいしくない」といっていたけど、ここは例外なのだろうか。
今日は、生徒たちが演題に立って、寸劇、ダンスなどいろいろなことを発表した日だったとのこと。Damicoさんは、多くの生徒に声をかけ、彼らのことを褒めている。あんな先生に教わることができたらいいなと思った。
17日 The Gunnery
とても田舎にある学校。お父さんは学校近くの道を走っている時、「夜は真っ暗でしょうね」と言っていたが、ほんとにそうだろう。きれいで瀟洒な建物が広いキャンパスに点在している。男子は全員ネクタイと紺のジャケットを着ている。女子はカーキー色のミニスカートの人が多いけど、あまり派手な服装の人はいない。学校の周囲にはなにもない。
案内してくれた女子生徒は、とても早口だった。斉藤さんは「ニューヨーク訛りだね」と言っていたが、私にはわからない。Wyoming Seminaryと比べるとこの学校は場所も生徒もとても静かという印象。そして、寮専用の家がとても多い。
寮生徒数は216人だそうだ。全校生徒の七割以上が寮生。ジュニア、シニアという上級生が住んでいる寮は、学校施設の上のほうにあった。学年が上がると、優遇されるのだろう。
授業もたくさん見学した。サイエンス(理科系)、ランゲージ(外国語系)、イングリッシュアンドヒストリー(国語・社会系)などで建物が独立しているか、分かれている。先生たちがその建物にいて、生徒が移動するとのこと。授業と授業の合間はとても短くて、移動する時間だそうです。クラスの人数が日本に比べるととても少ない。先生はみなフレンドリーで、私たちに授業内容を説明してくれる。
私が通う日本の学校に、訪れる生徒や家族はない。
<つづく>