ジュニアボーティングスクール-Rectory School
Rectory School
入学難易度:ランク3
総生徒数:255人(寮生145人、通学生110人)
学年:幼稚園~9年生
留学生受け入れ学年:5年生~9年生
日本人留学生数:6名
創立年:1920年
Rectory Schoolはコネチカット州、Pomfretという小さな町にあるジュニアボーディングスクールです。マサチューセッツ州とコネチカット州にあるTABSに加盟しているボーディングスクールの数は53校で、TABS加盟校に占める割合はこの2州だけで16%にも達します。したがって、著名なボーディングスクールに入学させるためのジュニアボーディングスクールもこの二州でほぼカバーされると言っていいと思います。
Rectory Schoolはプライマリーフォーカス(中学校までに特化した学校)のジュニアボーディングスクールのなかでは、一番寮生徒の多い学校です。寮生徒のほぼ1/3が留学生で、中国、メキシコ、韓国からの留学生が多く、続いて日本、そしてヨーロッパ、南アメリカの国々となっています。
この学校への入学に際しての英語力はほとんど要求されません。本人のやる気、日本での平均以上の学習成績、そして笑顔があれば、合格の可能性は十分にあります。学校訪問の本人面接の際も、コンサルタントが通訳をつとめることも可能です。ただし、英語、数学、ほか一名の先生からの推薦状が出願書類の必須となり、本人の学習意欲および、異文化を受け入れるすなおなこころは欠かせません。
この学校のESLクラスは留学生のために独立して運営されています。その点では、他のプライマリーフォーカス、ジュニアボーディングスクールとほとんど変わりません。それに加えて、この学校の大きな特徴は、IIP(Individualized Instruction Program)と呼ばれる、学校創立以来続けられている個人指導プログラムです。このプログラムは1対1の授業で週に5回行われ、正規の授業としてそれぞれの生徒の時間表に組み込まれるものです。
IIPの目的は、生徒に学習成績を向上させるために、個人指導によって、自主性と主体性をそれぞれの生徒が自分のスタイルで確立することにあります。個人指導なので、生徒の個性を指導する先生が把握して、伸ばすべき長所と補うべきところを重点的に補強することができます。留学生の場合、IIPは主に英語の読み書き、また日常の授業などで出された宿題や課題の補習に充てられることでしょう。
このプログラムは留学生のためだけでなく、この学校の生徒すべてに適応されます。
マサチューセッツ、コネチカットの二州のジュニアボーディングスクールのなかで、現在Rectory Schoolが日本人の数(6名)が一番多くなっています。一般にアジア人留学生は群れる傾向があり、時としていじめなどを誘発することもあるのですが、ジュニアボーディングスクールの場合、生徒たちの年齢が若いせいもあり、この学校の場合でも、日本人生徒たちは、それなりに独立して学校生活を送っているようです。