カリフォルニア州Villanova Prep. Schoolについて
Villanova Preparatory School
入学難易度:ランク3.5-4
総生徒数:317人(寮生108人、通学生209人)
学年:9年生~12年生
日本人留学生数:1名(来年4名確定)
APコース数:18
創立年:1924年
この学校は、地元では定評のあるカソリック系の進学校です。Ojaiにある難関ボーディングスクールThacher Schoolと比較すると、SATの平均点では、1754と200点ほど劣りますが、APコース数はThacherよりも5つ多い18です。SATの全米平均は1500点ほどですから、ここで学ぶ生徒の学力は通学生も含めてかなり高いと言えるでしょう。
留学生の出願に際しての条件として9年生がTOEFL30点、10年生がTOEFL45点という英語力を要求されます。この学校のEIS(English Immersion with Support Program)と呼ばれる留学生サポートプログラムは、留学生独自のクラスではありません。あくまでも総合補習といえるので、基本的な英語力と学習力がないと、合格後、クラスについていくことが大変となるでしょう。
EISサポートを終了するための英語力の基準として、ペーパーベースTOEFL525点とあります。IBTTOEFLへの換算値は68とありますから、日本の一般教育を受けた留学希望者のこの学校への出願は9年生が妥当といえます。
100人強の寮生のうち、40名が中国人(香港を含む)、台湾人、20名がメキシコ人、他ドイツ、スウェーデン、サウジアラビアなどトータル22カ国からの留学生が滞在しているとのことです。中国系留学生が多いのは、この学校のみでなく、全米のボーディングスクールの傾向ではありますが、寮の中では中国語が公用語というのが現実でしょう。
この学校を例にとって、アメリカの高校を卒業するための必須科目の学習について考えてみます。1年間とは、1学年間その科目を勉強するという意味にとらえます。基本的には45分間の授業を週5回、それを一年間繰り返すことで1年間の学習となりますが、学校によっては、隔日で90分授業にするなど、学校独自の工夫はあるようです。また、1年間学習を1単位として表現される場合もあります。
英語 4年間
数学 3年間
歴史/社会科学 3年間
外国語(同一言語を)3年間(留学生の場合は外国語選択は必須ではない)
宗教 4年間
選択科目 3年間
英語ライティング 1学期(セメスター:半年間)
スピーチ 1学期
芸術 (UC大学認定のビジュアルないしはパフォーミングアート)2学期
体育/保健体育 1年間
宗教に関する学習を4年間としているのが、この学校の大いきな特徴といえます。もちろん信教、宗派にかかわらずこの学校は生徒を受け入れますが、40%がカソリック、30%が他宗派、そして30%が他宗教だそうです。現在、日本からの留学生は男子一名ですが、来年は日本からの留学生が4-5名に増加すると思われます。