迷える青年5 予習について
<水曜日のブログに続きます>
自ら学ぶという自発性を学業の世界での「生きる力」と私がおもっていることを
前日のブログで述べました。
迷える青年が留学を決断し、英語学習に取り組むところまでは、
自発性が発揮されましたが、学習が始まって、予習がなかなか上手にできない。
渡航まであと一カ月あまりです。この間にどこまで彼が自ら率先して、
英語学習に取り組めるか、その課題に取り組む彼を
私は応援したいと思っています。
応援する具体的な私の方法は、彼の良いところを「探して」誉めることです。
なぜ誉めるのかをはっきりさせることで、彼に新たなる自分の発見と、
自信をつけてもらいたいと思います。
彼は昨年夏、ニュージーランドに二週間行きました。
ホームステイをしながら、地元の高校に通ったのですが、
実のところ、私は彼がうまくやってくれるかどうか心配でした。
そして、私の心配をよそに、彼はとても楽しくその二週間を消化しました。
彼のお世話を担当したステファニーさんが送ってくれた写真を見ると、
「本物の笑顔」の彼が写っていました。
その当時、私と彼には会話はほとんどありませんでした。
コミュニケーションがすくなかったことが、私が不安に思う
大きな理由だったのですが、彼は本番に強いタイプなのかもしれません。
また、大変無口で寡黙な彼が、満面の笑みを浮かべている写真も
私にとっては、プラスの驚きです。
この体験を通して、私と彼との精神的距離が、相当に縮まりました。
私は彼のニュージーランド体験を誉める素材に使い、
そこから、彼の自発性を引き出すまでに持って行ければいいわけです。
英語学習に関して、彼が望むところは、使える英語の実践です。
留学した時に英語力がどれほど大切か、彼は前年の夏に
ニュージーランドで体験済みです。
その体験を認めて誉め、そのうえで、解っていてやらないのは
賢くないとなかば当たり前のことを彼には伝えています。
彼が自ら無知ではいけないことを理解してほしいと思います。
そうすれば、自然と「今、すべきこと」を実践するようになるからです。
「厭だな」という気持ちが消えれば、英語の勉強はできるものです。
ほとんどが、思考ではなく、単純な作業ですから。
残り少ない彼との英語学習の機会を通じて、
自主学習という重要な力を身につけさせるために、
彼の長所を私は探し続けます。
つづく