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ニュージーランド留学 - 迷える青年の決断

以前に「迷える青年」についてこのブログでご紹介しました。
現在中学三年の彼が前年に相談に来てから、数か月のブランクがありました。
お母さんからの連絡もありません。
「迷っているのだろうな」と思いました。
留学は決意しているものの、体が動かない。
意志と行動がばらばらという経験は誰にでもあるものです。
それを見ているお母さんの苛立ちもよく理解できます。
しかし、いくら本人とホットな議論をしたところで、あるいは、
理屈で言い負かしたところで、本人が行動を改める保証はありません。
本当のところ、本人の不勉強と有言不実行ということになるのでしょうが、
本人もいら立ちのなかでもがいていると思います。
私は、コンサルタントとして渡航日から逆算して、
今何をしなければいけないか、伝えるべきかもしれません。
しかし、本人とも、お母さんとも連絡は取りませんでした。
今まで、三回ほど彼とお母さんには会っているので、
本人もお母さんも留学に向けて、「やることリスト」は整理されて、
頭のなかに入っているはずです。
それをこちらからあえて、連絡するのは、「やめておこう」ということです。
二月中頃、第二学期に留学をスタートさせるための
ぎりぎりのタイミングで、青年から電話がありました。
学校選定のために会いたいということでした。
彼と会って、五校ほどの学校を提案しました。
前年のうちであれば、学校を訪問してみる時間も取れたのですが、
すでにその時期は過ぎてしまっています。
彼自らが学校を選び、親に報告し、
留学のゴーサインをもらわなければなりません。
もちろん、お母さんは、全面的に本人をサポートしますが、
お母さんが学校を決められるわけではありません。
お父さんからも、ご自身のネットワークから見つけた学校が提案され、
学校選定は混とんとするかと思ったのですが、
青年はお父さんの学校を素通りし、私の選択した四校の候補のうち、
二つに焦点を当て、十分ほど質問を私にして、
「ここにします」とあっさりと決断をしました。
学校を提案したのは私ですから、どの学校を彼が選んでも
問題はないのですが、絵に描いたようにことが決まると、
あっさりしすぎていて、すこしこころが揺れました。
結局、彼は私が提供した資料と情報をもって、お父さんを説得しました。
すでにビザ取得のための健康診断はお母さんが手際よく手配済み、
残高証明書および送金はお父さんが行い、ビザ申請を今週月曜日、
無事終えることができました。
沈黙していた数か月間、青年は何を考えていたのでしょうか。
私は彼とお母さんからの希望もあり、
英語を渡航まで彼に教えることになりました。
つづく

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