ビヨンド・トゥモロー - 3・11被災者25人の留学
東日本大震災で罹災した若者の留学を支援するNPOがあります。
ビヨンド・トゥモローという団体です。
ビヨンド・トゥモローは1年前、震災後に立ちあげられました。
日本の企業、外資系企業、そして震災支援NGO団体等からの寄付金を
もとにして、震災で被害にあった若者の留学を実現させるために、
活動を続けています。
私もご縁があり、ビヨンド・トゥモローの事務局長の坪内ミナミさんと
お会いしてアメリカボーディングスクールへの留学の道に対する
アドバイスをしました。
昨日、ビヨンド・トゥモローを通じて留学する生徒、学生25名が集まり、
スプリングフォーラムと題するいわば団結式プラス決意表明式が、
目黒の八芳園で開かれました。
100人以上の関係者が招待されていました。
この団体を積極的にサポートしている日本企業、外資企業の人たち、
学者、専門家、政治家、アメリカ、スイスの学校関係者、
ルースアメリカ大使も招待されていました。
私のテーブルはほとんどが横文字の人たちでした。
右隣がアメリカ放送ネットワーク、CBSフロリダ支部のシャノン・ホリさん。
テレビのニュースキャスターでもあり、とても美人の方でした。
左となりは福島県、二本松市の罹災者で、宇都宮大学に入学が決定し、
ドイツ留学が決まっている菅野翼君。
対面側には、日米教育委員会(フルブライトジャパン)の事務局長、
デイビット・サターホワイトさん。彼とは、留学雑誌の対談で一年半ほど前、
熱く語り合いました。かれの左脇がOpenWeb University Inc.のCEO、
バーバラ・ヒビノさん。これからの社会に対応するネット大学を運営する、
最高責任者です。
翼君の隣には、日系人のマイク・ボーザックさんがいました。
彼は、ミサイル防衛の専門家で、地対空ミサイルパトリオットや
イージス艦に搭載されている迎撃ミサイルの運用を日本の自衛隊に
指南する立場にあるそうです。
遅れて、前衆議院議員の大塚拓さんも着席されました。
名刺交換をすると、ハーバード大学、ケネディスクール出身とありました。
小泉内閣時の財務大臣を務めた竹中平蔵、慶応大学総合政策学部教授が
ご挨拶をされました。日本の戦後の経済のハイライトを解説されていました。
今回の留学生を代表して、菅原彩加さん、千葉真英君のスピーチがありました。
震災でともにお母さんを亡くした人たちです。
彼らの体験談に会場の人々が涙しました。とても悲しいことです。
震災は、彼らにとって想像もつかない精神の陥没だったと思います。
そこから自力で這い上がり、こころざしを立て、捨て身になって努力する、
彼らに私は日本の「希望」や「未来」を積極的に感じます。
「しっかりやってくれよ。応援するからな」と皆、思ったことでしょう。
「負けるなよ、君たちが日本のこれからを作るんだから」と私たちのこころは
彼らに共感したと思います。
つづく