留学コンシェルジュ

ボーディングスクールの有能な秘書

多くの英語圏の学校とやり取りをしていると、時々、「おみごと」と
言いたくなるような仕事をする人に出会います。
時々でなくて毎日、「おみごと」であったら、それが当たり前になりますから、
とりたてて言うことではなくなります。
それほどに、英語圏の国々は几帳面な日本人と比較すると、
いい加減ということになります。
いちいち腹を立てたり、イライラしたりするのは、お互いに
ハッピーにならないばかりか、負のスパイラルに入りそうなので、
私は最近、彼らを認めよう、受け入れよう、自分自身が納得するまで、
すなおに発信を続けようと思うことにしています。
私が敬意と好意をもってその仕事を賞賛したいのは、SuzanとBarbaraです。
Suzanはペンシルバニア州、Mercersburg Academyの
Admission Officeの秘書、Barbaraはカナダの首都、
オタワにあるAshbury CollegeのAdmission Officeで仕事をしています。
二人とも、とても品があり、笑顔の美しい人です。
私よりも上の人とお見受けしますが、もちろん年は知りません。
二人に共通していることは、質問への回答が早い、何を質問しても、
嫌がらずに、こちらが知りたい情報を提供してくれる、
教養があるということです。
たとえば、生徒のアカウントにアクセスできないという問題を
解決する場合、テクノロジーデパートメントなどと呼ばれる、
コンピュータの専門家にメールをして、IDとパスワードを
確認してもらうのですが、HP上からこの部署を探し出して、なおかつ、
メルアドを特定して質問するまでに要する時間はばかになりません。
そこで、親しい学校関係者に尋ねることになるのですが、多くの場合、
分野別ということで、無視されるか、あるいは
Write to the technology departmentで終わりです。
SuzanとBarbaraはそのようなことは絶対にといっていいほどしません。
すなわち、学校事情に精通しているのです。
誰がどこにいて、何をしているか、彼女らの頭に入っているのです。
去年、ある学校のアドミッションオフィスに電話をして、
保険等のことについて尋ねたところ、「私はまだここに入って一か月も
経っていないので、わからないわ・・・」と言われました。
私はあいた口がふさがらない気持ちになりました。
SuzanやBarbaraは、「11PMの国際電話の訳」を感じ取れる人と
言っていいと思います。また、子どもたちのサマーリーディングリストに
ある小説の知識もあり、周辺のボーディングスクールの入学レベルまで
しっかりと知っているのです。それでこそ、ボーディングスクールの秘書と
言いたいですね。
英語圏の国は何でも、均質でなく、ばらつきが多いと思います。
そこが日本と明確に違うところです。
SuzanとBarbaraが20人ほどボーディングスクールにいてくれたら、
私の仕事はとても効率よくなるのですが・・・。
いいえ、私自身がまずSuzanやBarbaraになれるように、
自らをしっかり見つめることが原点です。そうすれば、より多くの
SuzanやBarbaraに接する機会も多くなると信じて、仕事に精励します。

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