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失敗できない子育て ― その3

<先週土曜日のブログに続きます>
失敗しない子育てとは、一言でいえば子どもらしく
すなおに育てることと私は考えています。
子どもらしいとは、喜怒哀楽を表現でき、
悪いことをして叱られれば、「ごめんなさい」と言い
人に感謝するときは「ありがとう」と言え、
わからないことや不思議なことに好奇心を持ち、
みなと仲良くできることだと思います。
その理想を実現するために親子で海外に行くとすれば、
お母さんが子どもにとって、「太陽」であることの認識なしには、
その効果は半減どころかマイナスになってしまうと思うのです。
特に小学校に入る前の子どもたちにとっては、
生活のなかでお母さんとの接触が一番多いわけですから、
お母さんの振舞い、イコール自分の行動規範となると、
私は信じて疑いません。
今までと劇的に違う生活環境のなかで、
見るもの聞くものがどれもこれも楽しそうなお母さんを見れば
子どもは元気百倍、ほっておいても生きるための「ことば」は
すぐに学習するに違いありません。
もし、幼児に英語を教えることを、お母さんが将来に向けての
学習武装と考え、専門家任せで、自分は監視監督役などと認識すれば、
子どものためという理屈は成立せず、自らの「エゴ」のため、
不安の解消のために子どもの子どもらしさは徐々に失われてゆくでしょう。
私がお世話している子どもたちは10代の半ばの生徒が主流です。
幼児ではありません。それでもあえて幼少期からの親子関係を
取り上げるのは、私がお世話する生徒が大いにお母さんの影響を受け、
お母さんの意識のありかたが彼らの人生の大きな方向を決めると
言えるほどに、子どもたちのこころのアンテナは鋭く、
また繊細だということを言いたいからにほかなりません。
子育ての基本は、親子の精神のシンクロにあると申し上げたい。
その精神を太くてたくましいものに育て上げるために、
大いに失敗もし、それを克服し、その都度喜びを実感する、
そうすれば、おのずと人生のゴールは開けると思います。
世の中の経済が行き詰まり、いくら不透明になったとしても、
親の子に対する愛情は不透明にはなりません。
子どもはあくまでも無垢です。その真っ白なキャンバスに
どんな絵を描くか、それを決めるのは家族でしかありません。
子は鏡という日本の素晴らしい格言が時代を経て生き続ける理由は、
それを実感する人がいるからこそ伝えられ、守られ、生きていると思います。
その実践値が世界に拡大してこそグローバルな時代といえると
私は信じて疑いません。

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