ニュージーランド留学- 科目変更その2
4日のニュージーランド留学での科目変更の続きです。
本人と話して、現行の会計学と化学をそれぞれ、Religious Educationと
Computerに変更する旨を確認して、留学生担当の先生に発信しました。
先生は、私たちの意見にあまり賛成ではありません。
まず、宗教についてですが、その内容は世界の宗教についての概要と
現代社会の倫理的な問題とあります。
先生は、その生徒がクリスチャンになることを望んでいないのであれば、
この科目は他に変更したほうがいいと述べています。
宗教はそれぞれの民族が持つ固有の価値観に基づいて形成された、
生き方の規範であり、よりどころと私は思っています。
それを、10代で異文化の中で学ぶことは、とても有意義と思います。
なぜ、私たち日本人は八百万の神を尊崇してきたのか。
なぜ、キリスト教やイスラム教は一神教なのか、お互いの歴史と
文化を考え、その違いを認識したうえで、グローバル時代を
考えることは、クリスチャンになる、ならないという視点でなく、
一人ひとりの若者に学んでもらいたいと私は思います。
コンピュータに関しては、前年に私のお世話する生徒は取得していて、
「難しい」という印象を担当の先生に語っていたそうです。
そのことが、今回の化学からYear12の生徒のためのコンピュータ
への変更に先生が難色を示した根拠です。
先生は彼が13年生(高校三年生)となり、大学進学準備をする時に、
大学側が納得するカリキュラム作りを考慮して、彼にアドバイスを
するわけですが、先生の発想はニュージーランドの大学への進学が
そのベースにあることは間違えないと思います。
日本、アメリカへの大学進学を考えた場合、(世界の)宗教を学ぶことが、
問題になるとは思えません。
また、コンピュータが二年目で難しいとしても、これからの学習的、
社会的利便性を考えるのであれば、本人の気が進まない化学よりも、
実用面では納得しやすい科目と思います。
ニュージーランドの高校時代の科目取りは本人の意思によって進められます。
初年度は、不慣れな環境と英語力の点で、
学習にも不自由があるかもしれませんが、二年目は先生やアドバイザーとの
やり取りが必須条件となるでしょう。
このケースの場合、歴史、現代社会、ニュージーランド特有のホスピタリティー、
旅行学、外国語など多様な科目が選択肢としてあるのですが、
それぞれの科目が取れる時間帯を考えなくてはなりません。
当然、本人も週間の授業スケジュールを十分に考えながら、
今回の選択をしたものと思います。
このケースは、メールだけでなく、私が先生と話す必要があります。
早い時期に実行したいと思います。