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メンタルの筋肉

このユニークな表現をされたのは、留学相談に訪れたあるご家族のお母さんです。
自営業のご主人をサポートしているお母さんは、たくさんの若い人たちと
接するそうです。彼らを評して、「メンタルの筋肉が弱い」と言われました。
チャレンジ精神の欠如、問題を避けて通る傾向、過度に控えめなど、
知識量とは別に実社会を生き抜いて行くために必要な「メンタリティー」を
総括して筋肉と表現されたわけです。
では、どうしたらメンタルの筋肉をつけることができるかですが、
一言でいえば、「苦労」することであると思います。
どんな苦労が必要かと言うと、生きてゆくための苦労です。
では、生きてゆくための苦労とは、何かということです。
それは、おそらく机上では得ることができません。
正解はどこにも書いてはありません。自分で導かなければいけません。
避けてとおると、いつのまにか問題がふくらみ、大きくなってより、
解決が難しくなります。
ボーディングスクールへの留学はかなりの費用がかかります。
しかし、お母さんは、「子どもにものを残してもしかたない」と言うのです。
親が先に逝くのは人の定めですから、「この子たちには、メンタルの筋肉を
いっぱいつける、そんな経験を残してあげたい」ということでした。
隣にいたお父さんは、
「そうは言うけど、なかなか(わが子の留学に)踏み切れないところがあるんですよ」と言われました。
お母さんは、それには直接答えずに、私にアメリカだけでなく、イギリス、
カナダ、スイスなどでの教育の可能性を尋ねました。
一通りの説明を終えると、ご夫婦のわが子に対する留学実施時期は
かなり早まったようです。
さて、当の本人に留学の動機を尋ねると、毎日「八時間」の授業への疑問、
勉強偏重で、スポーツや芸術活動の少ないことへの不満などが、
彼女の海外への好奇心をたいへんに刺激したようです。
「それでは、英語で質問します。答えてください。」と私は言います。
本人は、「ハッ」としたようですが、三秒後には「はい」と言いました。
ボーディングスクールでのクラスの様子を英語で伝え、
それが、どのように自分の将来の設計図をつくるのに役立つかを説明しました。
私の英語はほぼ理解できているようです。
あとは、表現することを訓練すればいいのです。
テストで高得点を取るための英語でなく、使える英語を学べばよいわけです。
ある家族のチャレンジがスタートします。
お父さん、お母さん、そして本人は、それぞれに私の説明をメモしていました。
そして、私もお母さんのコメントのうち、「メンタルの筋肉」をメモしました。
メンタルもフィジカルも筋肉を若いうちに
とことん鍛えてほしいと私は思います。
そして、お父さんとお母さんが本人に残そうとしているその筋肉を
自分で維持できるように早く成ってほしいとこころから私は思っています。

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