剣道―新たなるチャレンジ
日曜日は勝手ながら、プライベートなことを書かせていただきます。
剣道で五段をいただいて以来、一層のチャレンジをしようと決めました。
決意に対して、「具体的」なアクションが必要です。
そこで、基本稽古の時に、面三回、息継ぎをせずに行うことにしました。
十秒ほどの間、息を止めるのですが、全身を動かしているので、なかなか難しい。
「だからやめとこう」と発想しないで、「できる、かならずできる」と
思い込むようにして、それにチャレンジしています。
小学生、中学生との立ち合いを増やそうとも思います。
小学生も六年生ともなると、体格が大きく、すばしこい子どもは
スピード的に成人と大差はなくなります。
いわんや、中高生をやということで、彼らには、「気合い」という
経験を積まなければなかなか成しえない、意識部分の厚みを
ぜひ増やせるように、実践的立会いを心掛けています。
基礎体力では、私は彼らにかないません。
しかし、実際に彼らと竹刀を交えると、私のほうが、
気で勝っているために、彼らは3分もすると「ぜえぜえ」と息をし、
苦しそうに竹刀を振りかざしてきます。
気・剣・体の一致がないので、手の内を完全に露呈する結果となり、
あせって先手を取ろうとするために、隙だらけとなります。
「こころをぶらさない」などと、偉そうに言うのではなく、
私は彼らを気で攻め続ける、思い切り攻める、そこにお互いが
学ぶものがあるのではないか、それを追及したいと思います。
どのような相手と稽古をしても、一本取るという気構えを
忘れないように稽古をしたいと思っています。
ともすると、七段の館長先生や、師範代との立ち会いは、
「勝てなくてあたりまえ」と思ってしまう時があります。
技のきれ、間合いの取り方、一足一刀の距離からの攻め、
「先生のほうが上に決まっている」と考えた瞬間に
気が下向きになります。
剣道というのは、意識の部分が大きく作用するスポーツです。
気を確かに持っていないと、技のキレがなくなります。
突き技を追及しようとも思っています。
この技は明らかな下位の相手や、上位の相手には
なかなか出すものではないという暗黙の了解事項があります。
打突の部位が極端に小さく、外れると喉を竹刀が直撃したりもするので、
確か、高校生までは禁止されている技です。
技量、年齢とも互角の方と立合う時は、「突きありルールで
お願いします」など、事前の合意を得て、
チャレンジし、自分の技量の幅を広げてゆきたいと思います。
剣道は、フルコンタクトのボクシング、空手、柔道などと比べ、
年をとっても、それなりに楽しめるスポーツであると思います。
「五段」を期に、いろいろなチャレンジを楽しめるように
自分の意識を鍛練したいと思っています。