2012年 サマースクール-ESLとActivities
英語圏のサマースクールは学習中心型(例:ハーバード大学主催、中高生のためのサマースクール、テンスクールズが主催するサマースクール、韓国系語学学校の英語講座)と学習+活動型に大別されます。
学習中心型は、生活に困らない程度の英語力があることが望ましい場合がほとんどですが、サマースクールに限っていえば、ハーバードのものは、英語力を要求していません。
夏休みを利用して、落した科目を履修することはアメリカでは極めて一般的で、数学、国語、理科、社会の分野で単位取得を目的としたサマースクールもボーディングスクールでは多く見られます。
学習+活動(Activities)型のサマースクールは、留学生を中心に組まれているといっていいと思います。基本的には、午前中3時間余りの英語の学習があり、午後は学習ではなく、スポーツ活動、社会見学、芸術活動など、自分の好きな学習以外の活動をグループで行います。
アメリカ、カナダ、イギリスのボーディングスクールで行われているサマースクールの募集対象となるのは、あくまでもグループでなく個人です。まれに日本の私立中学高校と姉妹校関係にあるボーディングスクールが、当該校より数十人のグループを受入れることもありますが、その場合は、別々のサマースクールが独立して行われるのが通常です。
したがって、ボーディングスクールでのサマースクールは日本から来た人たちが多くて、英語の勉強にならないという状況はほぼありません。
滞在場所となる寮は、通常二人部屋で、違う国籍の生徒とペアを組むことになります。
土曜日、日曜日には遠足が用意されます。アメリカ東海岸であれば、ニューヨーク、ボストンといった都市への観光旅行、カナダであれば、トロント、オタワなど大きな都市への旅行が週末に組まれます。スイスの場合は、国内の主要都市、フランス、イタリア、オーストリアなどへの観光旅行、イギリスの場合、ロンドン、またオプションでパリなどへの観光旅行もあります。
中学、高校時代にそれらの都市に学校が引率して、全く日本語およびその文化圏外の体験ができることは、その後、参加者たちにいろいろな可能性を示唆することになると私は信じています。
世界の英語圏のサマースクールを見渡すと、小学校4年生以上であれば、複数以上のサマースクール選択が可能です。親の懸案事項である、子どもたちの単独での空港乗り継ぎがある場合は、アナカンサービス(飛行機会社による乗継サービス)のあるフライトを利用すれば安心です。