正月の家族
年に二度、私の兄弟は実家に集まります。正月とお盆の日です。
母には孫が五人います。彼らにとっては、「正月」の楽しみといえば、
長年、お年玉であったと思います。
さて、今年、私の息子が二人とも社会人となり、母からはお年玉を
もらったようですが、なんと、息子たちがまだ社会人となっていない、
私の甥たちに「お年玉」をあげました。
この光景は私の極めて身近な社会の大きな変換でした。
正月、実家に集まった私の兄弟とその家族は、父の墓参りを済ませて、
食事をするのが通例です。
私の弟は、20代の時に、アメリカで3年間ほど寿司シェフを経験しており、
今でも器用に寿司を握ります。
彼は、年末に市場に行って、寿司のネタを買ってきます。
大晦日、私は実家に泊まるのが習慣になっていて、
その時に、弟が仕入れてきた、赤貝、甘エビ、牡蠣などを
食べられるように、あるいは握れるようにする準備を手伝います。
新年の家族が集まって食事をする時、父が簡単な挨拶をしていました。
父なき今、長男の私がそれをするようにと、母にいわれました。
数年間、へたなスピーチが続きました。
そして、今年、私は自分が話すことをやめました。
その代わり、それぞれが今年の目標について、
30秒間で話そうと提案しました。
十一人、それぞれからいろいろな目標が出てきました。
普段の会話では聞かれないとても真面目な目標設定でした。
来年の正月、それぞれの目標がどれだけ達成されたかを
それぞれが発表するでしょう。そして、新たな目標が設定されます。
家族、親兄弟はいつまでも仲良くありたいと思います。
考えてみると、親兄弟のみならずに、私たちの地域が、町が、
県が、国が、そして世界がそうであればいいなと思います。
しかし、どの家族にも、それがままならない状況もあれば、
かなわない時もあると思います。そして、それは私たちの人間関係、
すべてにおいていえることではないでしょうか。
そうだとすれば、いよいよ私は「仲良く」ということを
日々の中で大切にしてゆきたいと思います。
私の今年の目標は去年と同様に、動き回り、去年よりも多くの人に
海外での教育を経験してもらうことです。
ご縁のあった人とは仲良くしたい、それを今年の精神の目標にして
元気に仕事をしたいと思っています。