留学コンシェルジュ

日曜コラム お金の使い方

アメリカやニュージーランドを訪問する機会の多い私は
時々両国のお金の使い道の違いに驚かされます。
アメリカと日本の私立中学高校の学校施設に対するお金のかけ方は
驚愕に値するほど鮮明な差異があります。
日本で最高峰の難易度を誇る私立高校とアメリカのテンスクールズの
施設比較をするとため息を通り越して、なぜという疑問が沸々と
私のこころを満たしてゆきます。私だけではありません。
学校見学をしたご家族はほぼ、例外なくアメリカの学校に圧倒されます。
ブログで何度も紹介しましたが、ボーディングスクールの体育、
芸術施設は日本のスタンダードからすれば、尋常なものではありません。
日本の大学すらかなわない。きれいでゆったりとしていて、
学びの余裕と貫録、そして個性があります。
土地が広いという絶対的なアドバンテージを除いたとしても、
古いものが常に新しく変えられているところに、
「快適さ」をそこで学ぶ人間が享受するという当たり前のことが、
すなおに実行されています。
その授業料を日米で単純に比較すると、北米のボーディングスクールは、
通いの生徒に対する授業料は平均2万5千ドルほどですから、
日本の私立学校のおおよそ3倍程度にあたると思います。
この差はおもに人件費の違いといってよいと思います。
日本にあるインターナショナルスクールは、
アメリカ並みの授業料ですが、近年の人気を考えると、
教育クオリティーへの評価が少しずつ根付いてきたのかもしれません。
話題は変わりますが、
アメリカ、カナダ、ニュージーランドへの学校訪問で、ここ3年の間に
5万キロ以上走りましたが、ニュージーランドは高速道路費用ゼロ円、
北米大陸の高速道路、橋、ターンパイク通過費用、全て合わせても
1万円にもなりません。
運転免許についても、一般的な取得費用は、北米の場合、
数十ドル、ニュージーランドもその程度で取得できると思います。
余談ですが、高校留学終了間際に余裕があれば、現地で運転免許を
取得すれば、日本に帰国した時に日本の免許に
書き換えができるそうです。
道路も日本と私が頻繁に訪問する国では、その構造が根本的に
違うと感じます。日本の道路は、なるべく平坦に、起伏は削って
作られています。その点、ニュージーランド、アメリカ、カナダは
日本の道路づくりの基準からすれば、とても大雑把です。
数十メートルの地面の凹凸は、彼らの基準では削る必要は
ないようで、地表にアスファルトを張り付けただけなので、
ジェットコースター的な起伏がアメリカの東海岸では良く見られます。
道路づくりにかかる費用もそれらの国と日本ではかなり違うのでは
ないかと私は思います。
グローバル社会は、経済的にはボーダレスになりつつありますが、
文化、習慣は別としても、税金の使い方、良いと思われる制度の取り込みなど
世界基準が作られても良いのかもしれません。

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